三協建設株式会社

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足し算?引き算?

2019.9.9
お金・設計・仕様

古都京都の文化財として世界遺産に登録されている

龍安寺は、石庭が有名です。

日本を代表する枯山水の庭園とも言われていますね。

 

枯山水とは水をいっさい使用せずに、

岩や砂など最小限の素材で構成され

ほとんど何もない状態にすることによって、

逆に水や山などの自然を感じさせる空間をつくりだすというもので

まさに引き算の美学とも言えます。

こんにちは。この庭をいつか、実際に見てみたいと思っている

シンプルノート熱田スタジオ/一宮スタジオ 堀内です。

 

こういった日本的な引き算の美学が

あちこちに反映されているともいえるのが

【SIMPLE NOTE(シンプルノート)】です。

 

室内を、すっきりシンプルに、

かつ開放感あふれる空間とするため

【SIMPLE NOTE(シンプルノート)】では様々な工夫を凝らしています。

 

例えば一般的な家は、

ドアと天井との間に40〜50センチほどの垂れ壁がつくられるわけですが、

【SIMPLE NOTE(シンプルノート)】では、

この垂れ壁が出来ないように

室内のドアの高さを天井の高さと同じサイズに合わせています。

 

ドアと天井との間に垂れ壁をつくった場合、

まず天井付近が薄暗くなってしまいます。

また、垂れ壁が視線を遮断してしまうので、

空間に区切りが出来ます。

その結果、なんとなく部屋が狭いような気がしてしまうし、

なぜか天井も低く感じてしまうようになるのです。

 

少しでも開放感が出るように、

また少しでも室内が明るくなるように、

天井と同じ高さの室内ドアを標準採用しているのです。

 

この工夫は明るく開放感溢れる空間を演出するだけでなく、

ドアの枠がなくなることから、ドア枠の上に溜まったホコリを

いちいち掃除しなくて済むというメリットも同時にもたらしてくれます。

 

また、開放感を演出するためだけに、

余分なコストをかけてまで天井を高くしなくても済む

というメリットも同時にもたらしてくれます。

 

つまり、掃除の手間カットと無駄なコストカットという

2つのメリットをもたらしてくれるということです。

 

また、開放感溢れる空間を演出するために、

壁面に余分な造作をしないようにもしています。

なにかを飾るために、壁をくり抜いてつくるニッチ(飾り棚)や、

あるいは壁から突出して設置する棚板などですね。

こういった余分な造作をしないことで、コストカットはもちろんのこと、

凸凹がなくなり直線的に空間が見えるようになるので、

よりスッキリ感のあるシンプルな空間が出来上がります。

 

確かに付け足す造作は、見栄えがするので、

一見オシャレにも見えるし、

なにかを飾れば、様にもなるものでしょう。

 

しかしながら、突起物をつくればつくるほど、

ホコリが溜まる場所がどんどん増えることになるという現実も

しっかり理解しておくことも大切です。

 

「足す」デザインか。

「引く」デザインか。

 

さて、あなたはどちらを望まれますか?

 

では、また。


引き算の美学があちこちに反映されているともいえる【SIMPLE NOTE(シンプルノート)】の

設計概念を構築した建築家・平尾卓氏を講師に招いた『失敗しない賢い家づくり勉強会』を

定期的に開催しております。

詳細はイベント情報にて

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