本物の良さはどんなところ?
2019.8.16お金・設計・仕様
夏季休業期間中に頂きました
お問い合わせにつきましては
本日以降順次ご連絡させていただきます。
何卒よろしくお願い致します。
以前、スマートフォンを買い替えたタイミングで
スマホカバーを手放すことにしました。
あなたは、
フリマアプリを利用したことはありますか?
私は、こういったものに疎いので
よく分からないのですが、
この本革のスマホカバーを
妻がフリマアプリに出品したようで
「売れたよ」
と言われて驚いてしまいました。
こんにちは。三協建設 堀内です。
個人的には気に入っていたのですが
2年ほど使用したものだったので
まさか、売れるとは思っていませんでした。
使い込まれた味のある本革に
価値を見出す人もたしかにいるという事実が
新たな発見でもありました。
人工的につくられた、合皮にはない
本物の革の良さというものを
あらためて感じた出来事でした。
さて、家の場合はどうでしょうか。
床材で考えてみることにしましょう。
合板のフローリングと
無垢材のフローリング。
無垢材のフローリングは
無垢にしかない雰囲気を味わえるのですが
合板のフローリングと比べると
キズもつきやすいですし、
メンテナンスも必要です。
値段については
まさにピンからキリまであり
高いものはやはり高いですが、
お値打ちなものもありますので、
合板のフローリングと比較しても
手の届かないものでもないと思います。
合板のフローリングは
メンテナンスが楽で
キズがつきにくいという
メリットがあります。
無垢材に比べると購入時のコストも
抑えられるでしょう。
しかし、キズがつくと
逆に目立ってしまうというデメリットも
実はあるのです。
(これについては コチラ にて詳しくお伝えしています。)
合板は、「合わせた板」つまり
板を重ねてつくられています。
日差しがあたる場所では
劣化しやすく、
劣化した箇所に重みや摩擦が
継続的にかかると・・・・
経年劣化により
このように表面がはがれてしまうこともあります。
こういった状態となると、
床材の張り替えや張り増しが必要となってきます。
床材の張り替えとなると大がかりな工事となります。
床の上にある荷物、家具など全てどかさなくてはいけません。
キッチンも床の上に施工してあるので、撤去が必要となってしまいます。
そうなると、手間はもちろん
かかるコストも大きな金額となってきてしまいます。
多くの方が見落としがちなのですが
家づくりにおいて、
予算をかけたくなる代表格ともいえる
住宅設備(キッチンやトイレやシステムバスなど)は
実は、数十年経って老朽化した際に、
取り替えることが可能ですし、
取り替えを前提としたつくりとなっています。
その一方で、
“容易に変えられない部分”もあるのです。
それは、この床材の他に
地盤・基礎、土台・柱、
耐震・防火・断熱などの躯体性能や外装材などです。
こういった、容易に変えられない部分は
すなわち
“長持ちさせなくてはいけない部分”なのです。
無垢材のフローリングは
板を張り合わせたものではなく
「無垢」という名の通り
木そのものが素材となっています。
合板に比べると
キズはつきやすく、お手入れも必要ではありますが
古いお寺などの床をイメージしていただければ分かるように
長年使った後も
小さなキズや、色の変化も含めて
なんともいえない味わいになっている場合が
多いような気がします。
もちろん、予算や価値観など、
一人一人異なるものですから
一概に、どれを選ぶのがよいとは
言い切れるものではありませんが、
容易に変えられない“長持ちさせなくてはいけない部分”である
床材について、
予算の優先順位を上げてみては
いかがでしょうか?
では、また。