マイホームを考え始めたら・・2
2019.6.26お金・設計・仕様
金融庁からも、老後に向けた長期的な
資産形成を勧める報告書が発表されていましたね。
くどいようですが、重要なことなので
もう一度お伝えさせてください。
『家づくりは一番大切な「お金」のコト、
つまり「資金計画」から始めなければいけません。』
(前回の内容はこちら)
こんにちは。三協建設 堀内です。
資金計画は、もちろん
ちゃんとやっているよ~
・・・と、あなたが思い浮かべている「資金計画」。
実は、家づくりで本当にしなくてはいけない「資金計画」とは
別物ではありませんか?
見学に行った住宅会社さんで、年収を聞かれて
「年収○○○万円なら
○○○○万円まで住宅ローンが借りられます。
平均的な予算は○○○○万円ぐらいになりますね。」
と、言われた金額を鵜呑みにして、
予算の設定をしていませんか。
あるいは
「今の家賃が○万円だから、
月々○万円返済の住宅ローンなら無理なく返せるかな」
とか考えたりしていませんか。
それらは、「資金計画」ではありません。
住宅ローンの「返済計画」です。
例えば、同じ年収だったとしても、
家族構成やライフスタイルが全く違うのに、
同じ金額の住宅ローンを借りていいのでしょうか。
また今の家賃と同じ支払い金額の住宅ローンというのは
どんな種類のもので、
金利は何%として設定されているのでしょうか。
いずれも根拠があいまいな「返済計画」ですよね。
でも、これらが一般的には
「資金計画」と言われているのです。
では、家づくりで
本当にしなくてはいけない「資金計画」とは
どんなものなのでしょう?
本来の「資金計画」とは
根拠のある数字を出すことです。
そのために
『生涯において使ってもよい住宅予算』を把握することと
『本当の家の値段』を知ること
この2つから始めるものなのです。
まずは『生涯において使ってもよい住宅予算』の把握について。
家を建てた後も人生は続いていきます。
趣味や家族旅行も楽しみたいですし、
車も買い替えるかもしれません。
お子さんが習い事をしたいと言うかもしれませんね。
ご実家が遠方の場合は、
帰省にも費用がかかることでしょう。
ライフスタイルによって様々な支出があるわけです。
人生の三大支出といわれているのはこの3つ。
・住居費
・教育費
・老後費
少子高齢化が進む今後の
社会保障を考えると
この中でも老後費の占める割合は
おそらく増えていくことでしょう。
あなたは、老後にどれだけのお金が
必要になるのか把握していますか?
あなたの年金受給予定額が
いくらなのか把握していますか?
子どもの数が減少しているのと相反して
子ども一人当たりの教育費は
年々増加しているという現実をご存じですか?
こういった三大支出を踏まえたうえで、
「今」だけのコトに気を取られるのではなく
「生涯にわたって」の家計設計をしなくてはなりません。
あなたが家を建てた後の暮らしに
負担がかかってこない支払い金額で、
一体どれくらいの予算になるのかを
把握していただくことから始めるのです。
それが、
『生涯において使ってもよい住宅予算』を把握する
と、いうことなのです。
そこまで考えなきゃいけないの?!
なんだか、面倒くさそうだな~。
と、思われる方も多いかもしれませんね。
あなたにとって面倒なことです。
そして、それをあなたに伝えることは
もっと面倒なこと。
でも、本当は必要なことなのです。
35年後のあなたの家計、想像できますか?
老後の蓄えはあるでしょうか?
面倒くさそうなコトの奥に、
大切なコトは隠れているのです。
本来の「資金計画」に必要なもう一つのこと。
『本当の家の値段』を知ることについて
次回はお伝えしたいと思います。
では、また。