三協建設株式会社

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スペースがもったいないから収納にする?

2019.6.17
お金・設計・仕様

✔「〇個で〇〇〇〇円」と書かれていると

買う予定ではなかったとしてもその数量を買ってしまう。

✔スーパーで配られる「〇枚集めたら〇〇」というシールは

とりあえずもらっておく。

✔お店のポイントカードは常に5~6枚は持ち歩いている。

✔同じ商品なら景品付きのものを選ぶ。

✔収納は多ければ多いにこしたことはないと思う。

このチェックリスト、

あなたは当てはまるものはありましたか?

こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ/一宮スタジオ 堀内です。

 

少しでもお得になるなら、

ないよりはある方がよいのでは?

と思うのは、自然な気持ちですよね。

 

家づくりにおいても、

「収納は少ないより、多い方がよい」

と思うのは、自然な気持ちだと思います。

 

「スペースが余っているのは

もったいないから収納にしてください」

というお声を頂くことも、よくあることです。

 

では。

増やしたその収納は、本当にお得なのか?

という視点から

今日は見てみたいと思います。

 

例えば、階段下収納のような

タタミ半畳くらいの収納を

数多く作っている家もあります。

一見、無駄なく

スペースを有効利用して

収納にしていて

お得な気がしますよね。

 

でも、こういった収納は、

使い勝手の面でも、

コストパフォーマンスの面でも、

実は意外に

難がある収納だったりする場合が多いのです。

 

理由その①「手前半分が無駄なスペースになる」

 

半畳収納は奥行きが深いのですが、

片付けるモノのほとんどが

この奥行きの半分で

十分収まるものばかりなのです。

つまりこの収納は

全体のおよそ半分程度しか

有効に使うスペースがないということになります。

 

理由その②「奥に置いたものが分からなくなる」

 

この収納スペースを無駄なく有効に使うために、

どんどん奥にモノを詰め込んでいってしまうと、

奥の方に何を片付けたかが分からなくなってしまいます。

見えないモノって、忘れてしまいますよね。

その結果、実は奥の方にあるにもかかわらず、

同じモノを再び買ってしまうという事態を

招く原因となってしまうのです。

 

理由その③「ドアの数が多くなりコストアップにつながる」

 

数多く作った収納ごとに

それぞれドアをつけていけば、

その分どんどんコストがかさんでいきます。

(ドアの種類にもよりますが、

1枚につき平均約3万円ものコストがかかります)

 

もったいないから・・・と収納にすることは

必ずしもお得につながるというワケでは

ないんですよね。

 

半畳収納があちこちに数多くあり、

なおかつその全てにドアがついていて

普段は目に触れない状態になっていたとして。

あなたは、その収納の中を

全て把握・管理できる自信はありますか?

 

もし、このような半畳収納を作る時には、

こういった側面も知った上で

具体的な使い方を想定して、

ご検討くださいね。

 

では、最も収納を有効利用できる

“もったいなくない”方法は何でしょう?

 

それは

『いつもいる場所のすぐ近くに

使いやすい収納をつくること』

 

つまり、リビングダイニングキッチンの付近に、

大型収納を作り、

可能な限り同じ場所で全てを収納出来れば、

片付けも管理もしやすくなるのではないでしょうか?

 

日用品はともかくとして、

子供たちのおもちゃに、絵本に、

学用品に、書類に、衣類に・・・。

毎回、毎回

階段を上って2階へ片づけに行くのって

面倒なんですよね、実際のところ。

 

使いやすい収納が

すぐ近くにあること。

作った収納が

最大限に活用できること。

 

これ以上にお得なことって

ないような気がするのです。

 

「もったいないから、収納にしてください」

その、“もったいない”が

“逆にもったいない”にならないように・・・。

 

では、また。

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