住宅ローン破たんはすぐそこに
2019.5.24お金・設計・仕様
先日、NHKのクローズアップ現代にて
【密着!住宅ローン破綻 サラリーマン危機最前線】という
特集が組まれていました。
こんにちは。三協建設 堀内です。
「働き方改革」が注目を集めるようになってきた
昨今ですが、それによって残業代が減った結果
残業代も見込んで住宅ローンを借りていた場合に
住宅ローンの支払いが苦しくなってしまう
という現実を伝えていました。
昔は、50代あたりに給料が最も多くなるような
年功序列の給料体系が多かったことでしょう。
また、残業があることを前提にしていることも多かったでしょう。
でも働き方改革によって
これからの給料の額は
何年働いたとか、
何時間働いたということが
反映されるのではなく
仕事の難易度や希少性が
反映されるように変わっていくという
予想が語られていました。
今後、紹介されていたケースと
同じような住宅ローン破綻も
おそらく増えていくことでしょう。
住宅ローン破綻というと
よっぽど、無理な住宅ローンを
組んでいたのだろう・・・とか、
会社が倒産してしまった・・・とか
極端なケースを想像されるかもしれません。
住宅会社の人が言っていた
「この年収なら〇〇〇円まで住宅ローンは借りられますよ」
「同じくらいの年収の方は
〇〇〇円ぐらいの住宅ローンを組まれる方が多いですよ」
などの金額内におさまっているし、
出してもらった返済計画も
今の家賃と同じくらいの金額だから
我が家とは関係のない話だろうな。
・・・などと、思っていらっしゃいませんか?
実際にある住宅ローン破綻というのは
「残業代が減った」
「転職したら給料が減った」
「共働きの予定だったが片方が退職した」
など、誰にでもありえるような
環境の変化が原因となる場合が
多いのです。
住宅ローン。
借りられる金額と
返せる金額は違います。
あなたが考えている資金計画に
バッファ(衝撃を和らげる緩衝部分、
つまりある程度の余裕)は
ありますか?
一生に一度の夢のマイホームは、
少しでもたくさんの要望を叶えた
素敵な家を建てたい・・・
後悔したくないからと、あれもこれも
理想を叶えようとすればするほど
予算はどんどん上がっていきます。
しかし、家づくりで最大の失敗は
その夢のマイホームを住宅ローン破綻によって
手放さざるをえなくなってしまうことなのです。
誰にでも住宅ローン破綻の原因となる
環境の変化はありえる今だからこそ、
家づくりで一番最初にやらなくてはいけないことは、
資金計画です。
それは、住宅ローンをいくら借りられるか?
ということではなく、
これから先のあなたと家族の人生を
シミュレーションして、ライフプランニングをすること。
その上で、生涯においてつかってもよい住宅予算を
算出することです。
勧められた住宅ローンをただ借り入れるのではなく、
あなたの今後のライフプランを考えながら
借入金利は固定なのか変動なのか
金利は何パーセントなのか
支払い総額はトータルでいくらを目指すのか
といったことを
あなたが戦略として持つことが大切なのです。
あなた自身が将来、
住宅ローン破綻しないために。
家づくりは必ず
正しい資金計画から。
では、また。