三協建設株式会社

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職人さんの仕事

2019.4.19
つくる会社として

桜の花びらが舞い散り

ポカポカとあたたかな日差しを感じる。

春ですね~!

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

季節は春へと移り変わり、

みなさんはもうお忘れかもしれません。

昨年の9月に大きな被害をもたらした

台風がこの地方を襲ったことを。

 

この台風で、被害を受けた家も

たくさんありました。

 

多くの方は、驚かれるかもしれませんが

この台風被害の対応が

約半年経った最近、ようやく落ち着いてきました。

 

大変長らくお待たせしたお客様には

ご不便をおかけし、申し訳ございません。

ご理解を賜りまして、誠にありがとうございました。

 

「まだやってたの?!」と

驚かれる方も多いかと思います。

今回は、職人さんの現状について

お伝えしたいと思います。

 

昨年の9月の台風の被害で、

補修の対応が1番多かったのは瓦屋さん、

そして板金屋さん、外壁屋さんといった

職人さんでした。

 

例えば、みなさんが何か困った時に

問い合わせをする先は

おそらくどこかの会社ではないでしょうか?

 

しかし、それを受けた

ほとんどの会社は(弊社を含め)

一時的な対応はできても、

修復することはできません。

 

専門家である職人さんに

依頼をすることしか

実はできないのです。

 

一般の方はちょっとイメージがしづらいかもしれませんが、

多くの職人さんは、会社勤めの会社員ではなく

一人親方と呼ばれるような自営であったり

数人の職人さんが集まって仕事をしたりします。

 

会社勤めのような明日の保障はありませんので

自身の技術で生計を立てるために、

また家族を養うために、

数か月先まで仕事を確保し

スケジュールを組んでいるのです。

 

数か月前からスケジュールに組み込まれていた

普段の仕事を進めながら

持っている仕事と仕事の合間を見ながら、

並行して、こういった突発的な対応も行っていくことになります。

 

多くの被害があった台風の直後は

「台風で被害が多かったからね・・」

と、状況をご理解いただき、ありがたいことに

すこし待って下さる方も多いのですが、

それでも1~2ヵ月くらいで対応できるハズと

思われるのではないでしょうか。

 

しかし現状、職人さんの人手不足もあり、

通常の仕事だけでも

スケジュールはみっちり埋まってしまっているような

状況なのです。

 

本来は休みである日曜日に

困ってみえる人のために・・・と

休日返上で台風被害の対応に

駆け回るような状況なのです。

 

台風の後、もしかしたら1~2ヵ月くらいなら

休みなしで働くことも

無理をすれば可能かもしれません。

 

しかし、その状況がずっと続くことを

想像してみてください。

 

職人さんの中には小さなお子さんを

お持ちの方もいらっしゃいます。

 

「お父さんはお休みの日もお仕事で

全然会えないし、遊んでもらえない・・・」

 

お子さんからのそんな言葉を聞きながらも

半年以上に渡ってほとんど休みをとれずに

動いていた職人さんもいることを私は知っています。

 

そういった職人さん達を動かす原動力は

取引先の会社から依頼されたから・・・ではなく、

「困った人がいるのに放っておけない」

「少しでも早く直してあげたい」

「自分でなければできないのなら自分がやらねば」

という思いなのではないかと感じるのです。

 

そういう純粋な思いから

自分自身の時間を

半年以上に渡って削って

費やす人たちなのです。

 

こういった姿を知っているからこそ、

私は「家をつくる会社」の一員として

お客様には

「どんな人が家をつくっているのか」

「どんな風に心を込めて家をつくっているのか」を

お伝えしていきたいと思うのです。

 

関西の方では、まだまだ昨年の被害について

対応しきれていない場所も多いようです。

 

ニュースなどでは

「職人の人手不足」という一言で

報じられるような内容ではありますが、

その裏側で、こうやって汗水流し

一生懸命に動いている職人さんがいるんだ・・・

ということだけでも、知っていただければと

思うのです。

 

では、また。

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