一つだけ選ぶとしたら?
2019.3.29お金・設計・仕様
家を建てた後に、
どうか後悔してほしくない・・・と
いつも考えている 三協建設 堀内です。
築数十年を過ぎた家にお住まいの方から
様々なご相談を頂くたびに、
こういったたくさんのお声を
家を建てる前の方に
どうお伝えしたらよいのか。
家づくりを経験されていないあなたも
イメージしやすいような
分かりやすい例えはないか
日々考えております。
家を建てるということは
おそらく多くの方は今まで経験されたことが
ないのではないでしょうか。
そして、家づくりを進める時には
「一生に一度のことだから・・・。」
という言葉がきっと頭のどこかに
常にあるのだと思うのです。
と、いうことで今回は
この「一生に一度の買い物だとしたら?」という
切り口で家以外の他のもので考えてみましょう。
例えば、
「もしも、一生に一台しか車が買えないとしたら?
あなたはどんな車を買いますか?」
どういうこと?と戸惑われますよね。
(車はそういうものではない、とか、
老後は車には乗らない、とかは
ちょっと横に置いておいてくださいね)
仮に、今、多くの方が定期的に
買い替えをしているであろう「車」が
35年ローンを組まなければ買えないほど
高価なもので、一度選んだ車を
生涯に渡って使わなくてはいけないとしたら・・・。
つまり、一つだけしか選べないとしたら
どんな車を購入しますか?
軽自動車?
コンパクトカー?
スポーツカー?
高級セダン?
ファミリータイプのワンボックスカー?
小さなお子さんがいらっしゃる
ご家庭の方はきっと
ファミリータイプのワンボックスカーを
選ぶ方が多いのではないでしょうか?
お子さんが小さいうちは
お出かけに便利な車ですよね。
では、想像してみてください。
お子さんが成長し、巣立った後を。
ひょっとしたら、今のあなたの
親御さんの年代くらいかもしれません。
夫婦二人だけでの外出ですが、
乗る車はファミリータイプのワンボックスカーのままです。
さらに先の未来も想像してみてください。
定年を迎えたご夫婦、老後の暮らしでも
乗る車はファミリータイプのワンボックスカーのままです。
そして・・・。
ご夫婦どちらかに先立たれて
お一人となったあなた。
それでも乗る車はやっぱり
ファミリータイプのワンボックスカーのままです。
どうでしょう。
生涯を長い目で見てみたら
もっと別の車種を選んだ方がよいような
気もしませんか?
現実はこうではありませんよね。
一台の車を一生乗り続けるという方は
そんなに多くないでしょうし、
買い替えるタイミングごとに
その時に一番必要としている車種を
選ぶことでしょう。
そして、自動車メーカーも
車種ごとに購買層、
つまりターゲットを定めています。
CMのテイストもそれぞれ違ったものに
なっていますよね。
200万円台のコンパクトカーと
500万円台のファミリータイプのワンボックスカー
もちろん、価格も異なります。
では、家の場合の購買層は
どうでしょうか?
多くの場合、小さなお子さんがいらっしゃる
ファミリー層がターゲットとなります。
つまり、「今」のあなたが
ターゲットになっているのです。
と、なると購入時点の
現在進行形の「今」のあなたが
欲しいと思う家(ファミリータイプのワンボックスカー)を
提案する方が
購買行動に直結しやすいというわけなのです。
でも、家はあなたが
「生涯にわたって」住むところです。
10年、15年だけではありません。
30年、35年後も住み続けているハズです。
ファミリータイプのワンボックスカーを
老後も乗り続けている姿をイメージしながら、
現在進行形の「今」ではない期間の
生活も考えることを
忘れないようにしてくださいね。
「一生に一度のことだから・・・。」
では、また。