三協建設株式会社

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入園・入学準備と住宅の収納

2019.3.11
お金・設計・仕様

3月は卒園・卒業のシーズン

そして、新しい生活の準備の時期ですね。

 

弊社のスタッフも

「入学準備に追われてます~」とお子さんの

学用品の準備をしているようです。

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

来年はうちの長男も小学校入学なので

参考にしようと思い、

ランドセルをどこに置く予定なのか聞いてみました。

 

ところが

「え?決めてないです(笑)」

という返事が返ってきました。

 

てっきり、収納場所を決めて

帰宅したらそこへランドセルを片づけるという

習慣をつけるのだとばかり思っていたので

拍子抜けしました。

 

「だって、どんな動線が子どもにとって

一番片づけやすいか?なんて

実際にやってみなきゃ

分からないじゃないですか~」

 

どうやら、可動式のワゴンを

使いやすいと思われる場所に仮置きし、

お子さんの帰宅後の行動パターンを

観察してから設置場所を決め、

ご家庭のルールとする予定のようです。

 

この会話の中でふと

私の妻が、片づけが苦手な私のために

家の中であれこれ工夫してくれたことを

思い出しました。

 

どちらかというと片づけが苦手な私に対し

妻は片づけが得意で、几帳面なタイプです。

結婚後、妻は家の中のモノに

定位置を決めました。

 

しかし、決められた場所があっても

私が実家暮らしのときからのクセで

出しっぱなしにしてしまうようなものがありました。

 

すると、妻はその場所に

私が簡単に片づけられるような

仕組みを準備してくれたのです。

 

言われて、すぐにできるならいいでしょう。

でも、できないのなら

できるようなやり方に変えればよいのです。

 

おかげで、

私の出しっぱなし癖は

いつの間にかなくなっていました。

・・・と、まあ

スタッフのお子さんと昔の自分を

重ねて見てしまったのですが。

 

住宅において収納は

暮らしやすさに大きく関わってくる部分となります。

 

〇〇収納というような専用の収納を

つくりつけで準備したい

という希望はよくあることでしょう。

 

「ランドセル収納を玄関につくっておきたい」というように。

 

しかし、用途を限定した専用品は

使う期間も限られてきます。

(ランドセルだったら、6年間ですよね。)

その上、実際に使ってみて

使いづらかったとしても

変更することができません。

 

たとえ親御さんが

「重いランドセルは玄関に収納するのがよいだろう」

と考えたとしても、

お子さんが

「玄関では翌日の準備がしにくい」

と感じたら・・・。

 

他にもつくりつけというと

テレビ台もかつては人気がありました。

昔はテレビはブラウン管だったので

厚みもありましたし、重量もあり移動が大変でしたから。

 

しかし、液晶パネルが普及し、

テレビの薄型化が進みました。

今では壁掛けのテレビもあるくらいです。

大きなテレビ台が不要となっても

つくりつけでは、撤去することもままなりません。

 

家はあくまでもハード部分です。

それをどう使うのかというソフト部分は

暮らす人によって異なりますし、

同じ人であったとしても

年齢や生活スタイルの変化によっても

変わってきます。

 

複雑なつくりの収納は、それを使う際の

運用方法も限られてしまいます。

つまり、想定した内容にしか対応できない

という面もあるということです。

 

逆に収納のつくりを極力シンプルにするということは

バリエーションに富んだ運用が

可能であるということでもあるのです。

 

実際に暮らす人、それぞれの

その時々の“暮らしやすさ”を

叶えられるのは、シンプルなつくりの

利点ではないでしょうか。

 

では、また。

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