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消費税増税前はあなたにとっての家の買い時なの?

2018.12.21
お金・設計・仕様

消費税率が2019年10月1日から

10%に引き上げられることになりましたね。

 

「増税前の今が買い時!」とか

「増税前キャンペーン!」とか、

これからきっと色々と出てくることでしょう。

 

となると、そろそろ家づくりを・・と

考えていらっしゃる方の中には、

「家を買うなら、増税前に買った方がいいんじゃないか?」と

いう声も出てくるかもしれません。

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

消費税の額は、

引渡し時点の税率により決定します。

 

しかし、住宅の場合は契約から引渡しまで

長期間を要する場合が多いため、

半年前の指定日の前日(2019年3月31日)までに

契約したものについては、

仮に引渡しが2019年10月1日以降になっても、

引上げ前の税率を適用することとなっています。

 

例えば、3,000万円の建物を建てたとします。

税率8%だと、消費税は240万円。

税率10%だと、消費税は300万円。

その差は60万円になります。

 

「60万円あったら、あれも、これも、それも・・・買える!

3月末までに契約をしなくちゃ~!!」と

焦ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。

確かに、“同じもの”だったら少しでも安い方が

いいと思う気持ちはよくわかります。

 

でも、ちょっと待ってください。

消費税が上がる前にと、

本当に駈け込んでよいのでしょうか?

そもそも、

増税前と増税後、

どちらが家の買い時なのか・・・

 

結論から言ってしまいますと、

“消費税増税前でも

増税後でもどちらでもよい”

と思います。

 

つまり、

“消費税増税のタイミングを気にすることはない”

ということです。

 

「えぇ~っ?!気にするでしょ~?

60万円も違うのに?!」

 

そう思われますよね。

 

しかし大切なことは、

本当に「今」があなたにとっての

家の買い時なのか?ということです。

 

その理由を今から2つお伝えします。

 

まず1つ目。

モノの値段について

まずは考えてみましょう。

 

なんとなく、気付いていらっしゃる方も多いかもしれませんが・・・

 

ものの価格って需要と供給のバランスで

出来ていますよね。

今まで、色々なものが値上がりしたり

逆に値下がりしたりしているのを

目にしてきたのではないでしょうか。

 

例えば、あなたが

メルカリやヤフオクなどで

たくさんの人が「欲しい」と思うものを

出品したとします。

数多くは流通していません。

 

需要>供給の状態ですね。

あなたは、その商品をどんな価格にしますか?

その逆に、

需要<供給の場合はどうでしょうか?

なかなか売れません。

あなたは、その商品をどんな価格にしますか?

 

価格って需要と供給に応じて

上がったり、下がったりするものなんですよね。

 

家全体の金額で考えると

消費税率がUPした分の2%の差って

大きな金額に思えます。

 

しかし、家の大きな価格も

実は小さな価格の集まりなのです。

 

以前もブログで書かせていただきましたが

家って誰がつくっているの?※詳しくはこちらのブログをご覧ください

あなたが契約する住宅会社さんは1社ですが、

実際に家をつくっているのは、数多くの職人さんであり、

住宅会社さんはあなたの家をつくるために

30近い数の業者さんに発注をすることになるのです。

また、家は既製品の集合体でもあります。

窓も

トイレも

お風呂も

キッチンも

床材も・・・・。

小さな金額の積み重ねで

大きな金額になっているのです。

 

大きな単位、3,000万円のものに対する

消費税の2%の差は

60万円。

 

金額だけみると大きいですよね。

 

でもそれをどんどん分解して、

小さな単位、100円で考えると

2円の差です。

どちらも同じ2%の差です。

 

身近なスーパーなどで、

毎月〇日は5%OFFな~んていう

セールは開催されていませんか?

 

そう考えると、

消費税が増税するタイミングを

気にしすぎる必要は

ないのかもしれませんね。

 

次に2つ目の理由をお伝えします。

こちらは、一般の方は

気がつきにくい部分かもしれません。

 

それは

住宅ローンの金利です。

 

例えば、3,000万円の住宅ローンを

返済期間35年、金利1%で借り入れたとします。

その場合の、総返済額は35,567,804円となり、

5,567,804円を利息として銀行に

払うことになります。

 

では、この借入金利が0.1%違うと、どうなるでしょう。

 

3,000万円の住宅ローンを

返済期間35年、金利1.1%で借り入れた場合の

総返済額は36,157,985円となり、

6,157,985円を利息として銀行に

払うことになります。

 

その差は590,181円。

35年間で0.1%金利が違うだけで、

ほぼ60万円、つまり消費税2%分の差と同じになってくるのです。

 

0.1%程度の金利変動は、数か月単位で

簡単に起こり得ます。

 

また、35年の住宅ローンについて

0.6%の変動金利で借り入れている人もいれば

1.3%の35年固定金利で借り入れている人もいます。

(あなたにとって、どちらが正解とは一概に言えません。)

 

つまり、消費税2%の差を気にするよりも、

しっかりとした長期的なローン戦略を立てることの方が

よっぽど重要になってくるのではないでしょうか?

 

 

そして、別の面からみると

家を建てるというのは

実は、他のモノを買うのと少し違っています。

 

家を建てると決めて、契約した時には

あなたの目の前には家はありません。

家には値札がついていません。

 

モデルハウスや図面を見て、

こんな仕様で、こんな間取りで・・・

と、プランを作成し

こうしよう!と決めて契約をします。

 

では、その時点であなたは

その全ての中身をしっかりと理解できていますか?

 

その見積りには、何が含まれていて

何が含まれていないのか。

その金額以外に、どれだけの費用が

かかるのか。

 

どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのか。

(メリットしかない!なんてものは存在しません。

どんなものにも、プラスとマイナスは

表裏一体でついてきます。)

 

その月々〇〇円の住宅ローン返済金額は

どんな種類の住宅ローンの

金利は何パーセントで

生涯において支払うことになる

総額は一体いくらになるのか。

 

それは、あなたの人生において

住宅にかけてよい予算におさまっているのか。

 

長くなりましたが・・・

 

文房具屋さんで売られている100円のノートは

目の前の、実際に見えているノートについて

108円支払うか

110円支払うかという違いです。

 

でも。

家を建てるということは

目の前に見えていないものについて

ほとんどの人が、住宅ローン

つまり、将来入ってくるだろうお金を

あてに借金をして、購入することになるのです。

 

「増税前がお得だから・・」は、

何と比較してお得だと感じているのでしょう。

家を買う他の人?隣の家?

“家を買う”という行為が目的になっていませんか?

 

あなたが家を建てるのは、

あなた自身と家族が幸せに暮らすための

あくまでも手段ではないでしょうか?

家を建てる目的は何ですか?

 

 

あなたが自分と家族が幸せに暮らすための

「計画」をたてて

その目標が達成できると確信できた時、

それこそがあなたにとっての「家の買い時」なのだと思います。

 

その「計画」がしっかり出来上がっていれば、

消費税増税前であってもいいし、

消費税増税後であってもよいのです。

 

 

でも、計画をたてるって、とっても面倒なことです。

たくさんのことを考えなくてはいけませんし、

たくさんのことを知らなくてはいけません。

 

まず、何から始めたらいいのか分からない・・・

と思われたら、一緒に計画をたててみませんか?

お気軽にお問い合わせください。

 

定期的に「失敗しない賢い家づくり勉強会-資金編-」を開催しておりますし、

日程調整の上、個別相談も実施しておりますよ。

 

では、また。

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