家計を把握しておくということ
2018.12.10お金・設計・仕様
突然ですが、
家計簿ってつけていらっしゃいますか?
こんにちは。三協建設 堀内です。
とは、言っても
家計簿をつけていても
いなくても、どちらでもよいのですが。
要は家計を把握していらっしゃいますか?
という、質問なのです。
家づくりに欠かすことのできない
「資金計画」ですが、
ご自身の家計において
どんな支出があるのかを
把握していないと全体像を
つかむことができません。
そして、今の状況を把握していないと
未来の予測もたてにくいということになります。
例えば、どこかの住宅会社で
年収から〇〇〇〇万円のローン借入なら
大丈夫と言われたとします。
今の家計を振り返って、
「月々の住宅ローン返済が〇〇〇円か・・・
まあ、ちょっと頑張れば、
払えないことはない金額だな~」
と思われるかもしれません。
おそらく、家を建てる時というのは、
まだまだお子さんが小さく、
お金がかかるとはいえ、
決してそれほどの出費ではない・・・
といった時期ではないでしょうか。
家族みんなが同じ空間で過ごすことが多く、
光熱費も安く抑えやすいかもしれません。
お子さんが小さいということは、
食費だって、驚く程の金額がかかる
というわけでもないのではないでしょうか。
また、遊びに行ける場所も限られることから、
旅費や娯楽費にも、
それほどお金がかからないかもしれません。
交通費も膝の上に座っていられる未就園児なら
無料になる場合も多いのではないでしょうか。
おもちゃや衣類に関しても、
もしかしたら、おじいちゃん・おばあちゃんが
買ってくれることも多いかもしれませんよね。
ですが、これらの費用は、
お子さんの成長とともに、
どんどんかさんでいくことになります。
ちょっと先の未来を予測してみましょう。
当たり前ですが、
お子さんの成長にともなって、
食費はどんどん増えていきますよね。
私自身を振り返ってみても
男子中高生だった頃は
部活をやっていたこともあり
食べても食べてもお腹がすいて、
お弁当の白米はかなりの量だったと思います。
光熱費だって、自分の部屋を使うようになれば、
個別で冷暖房を使うようになるので、
一気に光熱費が跳ね上がるようになります。
今はお子さんと一緒に入っている
お風呂やシャワーの時間帯も
バラバラになるかもしれませんよね。
また、最近では携帯電話が
当たり前になりつつあるので、
それを持たせることになれば、
その負担が毎月増えることになります。
旅費や娯楽費も、
入場料を取られるようになっただけでも、
ずいぶん費用がかわってくるように
なるでしょう。
交通費も人数分かかってきますよね。
衣類代に関しても、例外ではありません。
小学生ともなれば、活発に動くようになるので、
体操服や靴を定期的に購入しないといけなくなりますし、
部活や運動などをするようになれば、
専用の服や道具だって必要になってきます。
今も家計の中に含まれている
食費、水道光熱費、通信費、旅費や娯楽費。
特別な出費が増えるわけでなくとも、
家計のボリュームは膨らんでくるのでは
ないでしょうか。
その他に、お子さんの習い事や塾や・・・。
もちろん、それに伴って、
あなたやあなたのパートナーの収入が
毎年増えていっているのならいいでしょう。
でも、もし毎年横ばいだったとしたら?
もし突然、車が故障するようなことになったとしたら?
もし使っていた家電製品が
いきなり故障なんてことになってしまったら?
そう考えると、可能であるならば、
家づくりの予算を落とし、
建てた後の暮らしにゆとりを持たせたいですよね。
さらに、私たちの世代においては、
老後資金ということに関しても、
かなり真剣に考えておく必要があります。
60歳から支給されていた年金は
65歳からの支給開始になりました。
この先、さらに先延ばしになることは
考えられませんか?
老後の年金額はさらに目減りする可能性もあります。
そんな先のコトまで考えると、
家なんて持てないんじゃないか・・
と思われるかもしれませんが、
高齢になると、収入面への不安と死亡リスクから、
賃貸住宅を貸してもらいにくくなるという側面もあります。
また、収入が減った老後に、
家賃を払い続ける必要を考えると
持ち家を持っておくことは
生活を守る上でも
とても大切なことでもあるのです。
建てた後の生活、それから老後のことを考えると、
必要以上に、家づくりにお金をかけ過ぎるのは、
決して賢明なことではありません。
現時点の家計で、「頑張れば大丈夫そう」
というローン返済額は
これから先の家計の負担になることは
考えられませんか?
家づくりの出費をできるだけ抑えることで、
これから先の家計の支出のボリュームが増えた時も
ゆとりを持つことができませんか?
もしあなたがこれから家づくりをしようとお考えであれば、
たとえ共働きで収入も問題なかったとしても、
現時点の家計において支払額が問題なかったとしても、
一般的に大丈夫だろうと言われているようなラインよりも
少し厳しめに考えていただければと思います。
まずは、家計を把握すること。
その上で、現時点の状況だけで判断するのではなく
一歩、二歩先の家計状況を考えた上で
必要最小限の予算の中で
最大限の豊かさを得られるような
家づくりをしていただければと思います。
では、また。