新築住宅に住み始めて1年目のあれこれ
2018.11.26お金・設計・仕様
先日、お客様の1年点検に行ってきました。
久しぶりにお会いしたお客様から
「住み心地いいよ~」と直接お聞きするのは
なによりの幸せです。
こんにちは。三協建設 堀内です。
さて、今回は
新築住宅に住み始めて1~2年目あたりに
よくあるあれこれを
お伝えしたいと思います。
「家は建てたら終わりではありません。
住み始めてからも
色々なメンテナンスが必要です。」
と、いつもお伝えしていますが、
この1年点検もその一つとなります。
例えば。
「あれ?クロスがちょっとしわになっている気がする・・・」
「なんだか、扉の開け閉めが調子悪い気がする・・・」
住み始めて1~2年目
こういったお声をよくおききします。
これには理由があります。
木造住宅において
家を構成しているものの中心は
柱=つまり木ですよね。
木は呼吸をしています。
湿気を吸ったり、吐いたり。
湿気が多いと膨張し、
乾燥すると収縮します。
そして、新築後数年は
その度合いが大きいといわれているのです。
まあ、今まで木として生きていたのに、
切られて木材となり、
「あなたは今日から家ですよ~」
と言われても、
「え?そうなの~?俺って家なの~?!」
みたいな心境なのでしょうか(笑)
何年かかけて、「そっか~、俺は家なのか~」と
馴染んでくれるのを待つこととなります。
そして、もう一つの要素があります。
建物って実は常に揺れているんです。
大きな地震がこなくても、
人が感じない程わずかな
微振動もあります。
そして、あまり気にされないかもしれませんが
建物は風の力も受けているのです。
(ちなみに・・・
建築基準法で想定される風の強さは、
地域により最大風速30~46m/秒の範囲で
定められています。
名古屋市の場合だと、
区分(三)になるので風速34m/秒です。
木造建築物の構造設計の際には、
地震と風圧力に対する検討を行うワケなのですが、
2階建てぐらいの建物高さの場合には、
地震に対してよりも風の圧力に対してのほうが、
必要とされる強度が高くなることも多いそうです。
つまり、SIMPLE NOTE(シンプルノート)での
提案の一つ、「平屋」は
風圧力を受ける面積を減らした設計ともいえるので
強い構造となるための要素の一つということも
言えるワケなのですね。)
おっと、話が横道にそれました・・・。
つまり
・木材の収縮
・建物の揺れ
などの要素により、
「あれ?クロスがちょっとしわになっている気がする・・・」
「なんだか、扉の開け閉めが調子悪い気がする・・・」
という現象は起きている
というワケなのです。
あ、あとクロスのつなぎ目が
開いてくる・・・という現象には、
換気も大きな影響を与えています。
室内の湿気による結露も
原因の一つとなるのです。
例えば、24時間換気を
「電気代がもったいないから・・」と
たまに切ってしまっている方が
いらっしゃいますが、
換気をきちんとしている家と
していない家では、
クロスの状態も全く違います。
24時間換気は、切らないでくださいね!
扉については、
近年はメーカーで製造された
既成の建具を使用することが多いのですが、
これには開け閉めの調整ができるように
調節ネジがついています。
新築ということは
新品ですよね。
新品は、この調節ネジに差されている
油が多い状態となっています。
それによって、開け閉めしているうちに
ゆるむことが多いのも原因の一つかもしれません。
1年点検でも
こういったことをチェックした上で、
メンテナンスをしたいですね。
メンテナンスは家だけではありませんよ!
家づくりをはじめる前に、
ライフシミュレーションを実施し
計画をたてます。
さて、家を建てた後、
生活に変化はありませんか?
返済戦略をたてたローンの返済は順調ですか?
私は、そんなライフプランについても、
「その後どうですか?」という
お話しをさせていただいております。
繰り返しにはなりますが、
家は建てたら終わりではありません。
定期的にメンテナンスをすることって
とっても大切なコトなのです。
では、また。