その見積り、本当の家の値段?建物価格だけで決めると予算オーバーになる理由
2025.04.11

こんにちは、三協建設の堀内です。
家づくりについてお客様からよく聞くお悩みのひとつが、
「気がついたら予算オーバーしてる…!」
「どこか削らなきゃ…どうしよう…!」
というもの。
家づくりを経験したお友達や知人からも、そんな声を聞いたことがあるかもしれませんね。
CONTENTS
本当の家の価格を知ること=予算オーバーを防ぐ第一歩
前回のブログでは、「借りられる額」ではなく「使ってもいい額」を知ることが、家づくりでは本当に大切、というお話をしました。
これを知っておくと、「ローンは組めたけど、家計がきつい…」なんてことを防げるようになります。
今回はその続きとして、「じゃあ実際に家って、いくらで建つの?」という疑問にお答えします。
「建物価格」と言われて提示された金額だけでは、家は建ちません。
見積りの中に含まれていない“見えない費用”が、あとからどんどん増えていくことも…。
本当の家の価格を知ること=予算オーバーを防ぐ第一歩。
今回は、実際の見積り例を交えながら、家づくりの総額をどう考えるべきか、“家の値段”の正体についてやさしく解説します!
「建物価格=家の値段」ではない!?
住宅会社に相談すると、こんなふうに言われることがあります。
・A社「建物価格は2,000万円くらいですね」
・B社「うちは1,500万円ほどで建てられますよ」
・C社「だいたい2,500万円です」
このとき、あなたは「C社はちょっと高いな…」「B社はお得かも!」なんて思うかもしれません。
でもちょっと待ってください。
その“建物価格”って、どこまでの費用が含まれているんでしょうか?
比較してみよう!A・B・C社の最終的な金額
実は、各社の「建物価格」と、完成引き渡し時の最終金額(=物件価格)には、大きな差があります。
【A社】建物価格2,000万円と聞いていたけれど…
費目 |
金額(円) |
建築本体工事費 |
20,000,000 |
敷地内屋外給排水工事費 |
300,000 |
敷地外給排水引込工事費 |
400,000 |
照明器具費 |
300,000 |
一次造成工事及び外構工事費 |
1,500,000 |
実地設計費 |
1,000,000 |
長期優良申請費 |
250,000 |
地盤調査費 |
50,000 |
地盤改良工事費 |
600,000 |
現場管理費 |
800,000 |
運搬諸経費 |
1,000,000 |
小計(税抜) |
26,200,000 |
消費税(10%) |
2,620,000 |
契約時金額(税込) |
28,820,000 |
追加工事費 |
2,180,000 |
物件価格(完成引渡し時金額) |
31,000,000 |
【B社】最初は安く見えたけど…
費目 |
金額(円) |
建築本体工事費 |
15,000,000 |
仮設工事費 |
1,000,000 |
屋内給排水配管設備工事費 |
800,000 |
電気設備工事費 |
700,000 |
敷地内屋外給排水工事費 |
300,000 |
敷地外給排水引込工事費 |
400,000 |
ガス工事費 |
500,000 |
照明器具費 |
300,000 |
一次造成工事及び外構工事費 |
1,500,000 |
実地設計費 |
1,000,000 |
長期優良申請費 |
250,000 |
地盤調査費 |
50,000 |
地盤改良工事費 |
600,000 |
現場管理費 |
800,000 |
運搬諸経費 |
1,000,000 |
小計(税抜) |
24,200,000 |
消費税(10%) |
2,420,000 |
契約時金額(税込) |
26,620,000 |
追加工事費 |
4,380,000 |
物件価格(完成引渡し時金額) |
31,000,000 |
【C社】最初に一番高かったけど…
費目 |
金額(円) |
建築本体工事費 |
25,000,000 |
敷地外給排水引込工事費 |
400,000 |
一次造成工事及び外構工事費 |
1,500,000 |
地盤改良工事費 |
600,000 |
小計(税抜) |
27,500,000 |
消費税(10%) |
2,750,000 |
契約時金額(税込) |
30,250,000 |
追加工事費 |
750,000 |
物件価格(完成引渡し時金額) |
31,000,000 |
なぜ、どの会社も「同じ金額」になるのか?
理由はシンプルです。
“家の値段”の定義が会社ごとにバラバラだから。
A社は最初からある程度費用を見込んでいたけれど、
B社は最初の提示金額を抑える代わりに、後から追加が多かった。
C社は最初から必要なものを含んでいたので、追加費用は最小限。
つまり、どの会社も「間違っていない」。
でも、“言っている金額の中身”が違うだけなんです。
物件価格を正しく理解する3つのコツ
1.建物本体以外の費用があると知っておくこと
2.契約前に「何が含まれているか」を確認すること
3.追加工事をできるだけ少なくする工夫をすること
最終的に守るべきは「自分の人生の優先順位」
グレードアップしたくなる気持ちは誰にでもあります。
でも、それって本当に「あなたの人生」にとって優先すべきことですか?
例えば…
✓車の買い替え費用
✓家族旅行の予算
✓子どもの教育資金
これらと比べたときに、「今、そのオプションを追加するべき?」と考えてみてください。
「隣の家」でも「SNSで見た誰かの家」でもなく、
“あなた自身の人生に必要なモノ”とのバランスをとることが大切です。
まとめ:見積もりの中身を正しく理解するために
いかがでしたか?
「家の値段」を見誤らないためには、まずは “見積もりの中身”を正しく理解することが大切です。
そのうえで、自分たちの暮らしや将来に無理のない予算で、納得のいく家づくりを進めていきましょう。
もっと詳しく「本当の家の値段」について知りたい方、
今、手元にある見積もりの中身について正しく理解できていないかも?と思われた方は、
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では、また!