それ、本当に“資金計画”ですか? 本当に必要なのは「借りられる額」じゃなく「使ってもいい額」
2025.04.08

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「資金計画は当たり前」…本当にそう?
こんにちは。三協建設の堀内です。
前回(家づくりで一番大切なことって?)、家づくりで一番大切なのは「お金」、つまり“資金計画”から始めることが大事だとお話しました。
きっとこう思われた方もいるかもしれません。
「そんなの、当たり前でしょ」
「資金計画って、もうやってるつもりだけど…?」
でも、ちょっと待ってください。
あなたが今思っている“資金計画”、それは本当に【家づくりで一番最初にするべき資金計画】でしょうか?
よくある“資金計画”の落とし穴
たとえば、住宅会社で年収を伝えたときにこう言われた経験はありませんか?
「それなら○○万円まで住宅ローンが借りられますね」
「月々の返済は今の家賃と同じくらいで大丈夫です」
この金額をもとに、「じゃあウチの予算は○○万円なんだ」と考えたとしたら…
それは実は“資金計画”ではなく、“返済計画”なんです。
返済計画は、「借りられるお金」をベースにしています。
でも、本当に大切なのは“使ってもいいお金”を把握すること。
同じ年収でも、家族構成や教育方針、ライフスタイルは人それぞれ。
借りられる金額=自分たちが無理なく返せる金額、とは限りません。
本当の資金計画は「生涯設計」から
本来の資金計画とは、以下の2つを明確にすることから始まります。
✓「生涯にわたって使ってもいい住宅予算」を把握すること
✓「本当の家の価格」を知ること
この2つが、家づくりを成功させるための「本当の土台」なんです。
とはいえ、いきなり「生涯にわたって」なんて言われてもピンとこないですよね。
ちょっと例え話をしてみましょう。
住まいだけじゃない、人生にかかる3つの大きな支出
昔話などでよくあるフレーズ、
「そして王子さまと結婚して、めでたしめでたし」。
でも、実際の人生は“結婚”がゴールではありません。
その後の生活が長〜く続いていきますよね。
家も同じ。
建てたら終わりではなく、「建てたあと」が本番です。
✓趣味や旅行を楽しみたい
✓車の買い替え
✓子どもの教育費
✓将来の医療費や老後資金
人生には、さまざまな出費があります。
特に「人生の三大支出」といわれるのがこちら
1.住居費(家を建てる&維持する費用)
2.教育費(子どもの進学・塾・習い事など)
3.老後費(定年後の生活費や医療・介護)
これらをふまえたうえで、「家にかけてもいい金額」を逆算して考えていくことが本来の資金計画なんです。
35年後も笑顔でいられるために
「今の家賃と同じ金額の住宅ローンで、マイホームが買えますよ!」
という言葉はとても魅力的に聞こえます。
でも、それは“今”のことしか見ていません。
35年ローンの“35年後”、あなたの家計はどうなっているでしょう?
定年後の収入や老後資金の準備は?
趣味や家族旅行、子どもの進路はどうでしょうか?
こうした未来の暮らしまで見据えて、「今の決断」が正しいのかどうかを判断する。
それが“資金計画”であり、将来の安心につながる選択なんです。
面倒だけど、大事なこと
「そんなことまで考えるの?なんだか面倒くさそう…」
そう思う方も多いはずです。
だからこそ、多くの住宅会社では
「今の家賃でこの家が買えますよ!」
と、すぐに家の話へ進もうとするのかもしれません。
でも、私たちはそういう“今だけの話”ではなく、あなたの人生に寄り添った家づくりをサポートしたいと思っています。
面倒なことの先に、大切なことが隠れています。
あなたとご家族の「今」だけでなく、「未来」も笑顔で過ごせる住まいのために。
次回は「家の本当の値段」について、もう少し詳しくお話ししていきますね。
では、また!