家づくりで一番大切なこととは?
2025.2.14お金・設計・仕様
家づくりで一番大切なこととは?
「家づくりで一番大切なことは何だと思いますか?」
私が最も大切だと考えるのは、「お金」です。
この話をすると、
「夢のない答えだな…」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、実は昔の私も違う考えを持っていました。
こんにちは、三協建設の堀内です。
私はもともと現場監督として、
職人さんたちと一緒に
家づくりを行ってきました。
現場の視点から家を見ていた20代の頃の私なら、
「家づくりで一番大切なことは?」という問いに、
「誰もがうらやむような素敵な家をつくること」と答えていたでしょう。
当時の私は、ただひたすらに
職人さんと協力し、
理想的な家をつくることに専念していました。
しかし、そんな私の考えが
大きく変わる転機が訪れたのは、
今から十数年前のこと。
私はFP(ファイナンシャルプランナー)さんと一緒に、
一般の方へ向けた家づくりのアドバイスを
行う機会を得ました。
FPさんが「お金」に関するアドバイスをし、
私は「家づくり」のアドバイスをする。
そんな活動を続ける中で、
私は大きな衝撃を受けました。
それは、
「自分はお金について、何も知らずに生きてきた」
ということです。
当時30歳くらいだった私は、
ちょうど家づくりを検討する世代。
しかし、私自身が
「お金」の知識が乏しかったのと同じように、
多くの方が十分な知識を持たないまま
住宅ローンという大きな借金を抱え、
家を購入しようとしている現実を知ったのです。
それまで私は、
「素敵な家に住むことが、住む人の幸せにつながる」
と信じていました。
しかし、もし家を購入する前に
「お金」のことをしっかり理解していなければ、
その家が必ずしも幸せをもたらすとは限らないのではないか…?
この疑問が、私の中に生まれました。
時代の変化と向き合う必要性
十数年前なら、
お金についてあまり詳しくなくても、
何とかなる時代だったかもしれません。
しかし、時代は大きく変わりました。
少子高齢化が進み、
社会保障制度も変化し続けています。
私たちの老後の生活も、
これまでの常識が通用しなくなる可能性があります。
これからの時代、家を建てる前に
「お金」としっかり向き合うことが、
より一層重要になっていくのです。
もちろん、私はお金の専門家ではありません。
家をつくるのが本業です。
しかし、自分が
「お金の知識がないまま生きてきた」
という事実を受け止め、学び、
自分自身もFPの資格を取得しました。
学んでいくことで、家づくりを
お金の面からも考えられるようになりました。
その結果、本当に幸せな家づくりとは何なのかが、
少しずつ見えてきたのです。
幸せな家づくりのために
「素敵な家をつくること」は、
もちろん家づくりのプロとして大前提です。
しかし、家を建てる人が
「生涯にわたって幸せに暮らせる家づくり」
を実現するためには、
それ以前に考えるべきことがあります。
家の間取り、設備、デザイン…。
これらの情報を集めることは確かに大切です。
しかし、それと同じくらい
「お金」についての知識も大切なのです。
不安から目を背けず、
お金についてしっかり学ぶこと。
それが、家づくりを成功させるための第一歩です。
私はこれからも、「お金」と「家づくり」の両面から
皆さんに役立つ情報を発信していきます。
今週末(2/15(土))には、
お子さんと親御さんに向けて「お金」について
一緒に学んでもらう機会として
キッズマネースクールを開催するのも、この一環です。
最後に、もう一度お聞きします。
「家づくりで一番大切なことは何だと思いますか?」
私の答えは、やはり「お金」です。
では、また。