2階建てが当たり前?平屋という選択肢を考える
2025.1.31お金・設計・仕様
年末年始にご実家に帰省された方も
多いのではないでしょうか?
その際、ご高齢のご両親から
「平屋に住みたいな…」という話を聞いたことはありませんか?
こんにちは。シンプルノート熱田スタジオ/一宮スタジオの堀内です。
2階建てと平屋を比較すると、
多くの方が「平屋の方が暮らしやすそう」と
感じるのではないでしょうか?
しかし、実際は2階建ての家を建てる方が
圧倒的に多いのが現実です。
もちろん、敷地の広さや
建築基準法の制限により、
平屋を建てられないケースもあります。
ただ、たとえ2階建てを選んだとしても、
1階の居住スペースを充実させることで、
より住みやすい家にすることは十分可能です。
では、なぜ多くの人が2階建てを
選んでしまうのでしょうか?
その理由を紐解いてみましょう。
理由1:周りが2階建てだから
多くの人が「家は2階建てが当たり前」と考えています。
この意識は住宅会社側にもあり、
どんな土地でも2階建てを前提に設計されることが一般的です。
しかし、家づくりの基本は「平屋」。
耐震性を考えても、
平屋の方が構造的に安定しやすいというメリットがあります。
理由2:「平屋は高い」という誤解
「平屋は2階建てより高い」という
イメージを持つ方も多いでしょう。
確かに、平屋は坪単価が高くなりがちですが、
総コストで見れば意外と変わりません。
なぜなら、
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階段が不要になる
-
廊下を最小限にできる
-
部屋数や面積を抑えやすい
といった理由から、
家全体をコンパクトにできるためです。
結果として、2階建てと同じくらいのコスト、
場合によってはそれ以下で建てられることもあります。
理由3:坪単価や広さへのこだわり
家の価格は、延床面積によって大きく変わります。
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大きい家 → 坪単価は安くなるが、総額は高くなる
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小さい家 → 坪単価は高くなるが、総額は安くなる
例えば、「子ども部屋は○帖欲しい」
「収納スペースは広く」と希望を増やすほど、
家の面積が大きくなり、
結果的に2階建ての方がコストを抑えやすくなってしまうのです。
しかし、無駄な空間を削減できる平屋なら、
必要な広さを確保しながらもコストを抑えることが可能です。
理由4:広い土地が必要だと思っている
「平屋を建てるには広大な土地が必要」
と思い込んでいる方も少なくありません。
しかし、実際には50坪台の土地でも
平屋を建てることは十分可能です。
無駄に広い土地を購入せず、
必要最低限の大きさで家を計画すれば、
コストを抑えながら快適な暮らしが実現できます。
平屋のメリットとは?
では、平屋を選ぶことで得られるメリットを具体的に見ていきましょう。
1. メンテナンスコストが抑えられる
外壁や屋根の修繕は、2階建てよりも足場の設置が簡単な平屋の方が安く済みます。
2. 増改築の必要がない
2階建てでは、収納不足や洗濯動線の悪さから、
リフォームや増築が必要になることがあります。
平屋なら最初から生活動線を最適化できるため、
無駄なリフォーム費用を削減できます。
3. 光熱費を抑えられる
家がコンパクトになると冷暖房の効率が上がり、
電気代も抑えられます。
ランニングコストの面でも平屋はメリットが大きいのです。
まとめ:2階建てにこだわらず、理想の暮らしを考えよう
「家は2階建てが当たり前」と考えるのではなく、
本当に住みやすい家とは何かを考えることが大切です。
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家の広さや間取りを見直せば、平屋も十分選択肢に入る
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中長期的なコスト(メンテナンス費や光熱費)を考えると、平屋の方が経済的
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生活動線を最適化できるため、老後まで快適に暮らせる
こうした視点を持ちながら、
家づくりを進めてみてはいかがでしょうか?
では、また。