明るく風通しの良い家づくりに「窓の数」を考えるポイント
2024.11.18お金・設計・仕様
「明るくて開放的で風通しの良い家にしたい」
と考える方は多いのではないでしょうか。
そんな願いを叶えようとすると、
つい窓の数を多くしてしまいがちです。
しかし、窓の多さが必ずしも
理想の家づくりに繋がるわけではありません。
窓を増やしすぎることで、
思わぬデメリットが生じることをご存じでしょうか?
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
今回は、窓の数についての考え方をお伝えします。
これから家づくりを始める方が、
後悔しないためのヒントになれば幸いです。
窓の多さがもたらす暮らしの変化
多くの方が家を建てる前は、
賃貸アパートやマンションにお住まいかと思います。
こうした住まいでは、窓の数は
比較的少ないのが一般的です。
例えば、ベランダに面した
大きな窓が1~2つ、玄関脇に小さな窓が1つ程度で、
合計2~3か所に留まることがほとんどでしょう。
そのため、窓の管理がさほど負担になることはありません。
しかし、戸建て住宅を建てると状況が一変します。
家の四方向すべてに窓を設けることが可能になり、
さらに1階・2階にもそれぞれ設置されるため、
窓の数が一気に増えるのです。
さらに、デザイン性や採光性を考慮して、
小さな窓を複数取り入れるケースも珍しくありません。
結果として、賃貸住宅では数か所だった窓が、
新居では20か所以上になることもあります。
場合によっては30か所近くに及ぶこともあります。
窓が多すぎると起きる課題
1.防犯性への不安
窓が多くなると、それだけ戸締りの手間も増えます。
「あの窓、閉めたっけ?」
「鍵はちゃんとかけたかな?」
といった心配が絶えません。
その結果、窓を開ける頻度が減り、
せっかくの風通しの良さを活かせなくなってしまうことも。
2.掃除の負担増
窓の多さは掃除の手間にも直結します。
特に外側の窓は、風雨によって汚れが付きやすく、
定期的な掃除が欠かせません。
小さな窓がたくさんある場合、
一つひとつ丁寧に掃除するのは大変です。
3.断熱性と耐震性の低下
窓が増えると壁の面積が減り、
その分断熱性が低下します。
冬場は寒く、夏場は暑く感じやすくなり、
光熱費の増加につながる可能性があります。
また、壁に比べて窓は構造的に弱いため、
耐震性が損なわれるリスクもあります。
4.収納スペースの減少
窓が多いということは、壁が少なくなるということです。
壁が減れば収納棚を設置できるスペースも限られ、
結果として収納不足に悩むことになります。
収納スペースが足りないと物が散らかりやすくなり、
生活の快適さも損なわれかねません。
実際の暮らしで感じる「窓の使いにくさ」
窓が多い家では、
意外にも「開けなくなる窓」が増えることがあります。
理由は、「どの窓を開けたか、閉めたか分からなくなる」
という不安です。
気が付けば、使用する窓が限られてしまい、
開けない窓にはカーテンを閉めっぱなしにすることもあります。
せっかくの窓が、
光すら取り入れなくなるケースも少なくありません。
窓を厳選することで得られるメリット
窓を必要以上に増やさず、
管理できる範囲内で設置することで、
多くのメリットが得られます。
・防犯性の向上
窓の数が減ることで戸締りの不安が軽減し、
安心感が得られます。
・断熱性・耐震性の改善
窓を減らせば壁の面積が増えるため、
家全体の断熱性と耐震性が向上します。
・掃除の負担軽減
窓が少なければ掃除の頻度や手間も減り、
家事が楽になります。
・収納スペースの確保
壁を有効活用できるため、
棚や収納スペースを十分に設けられます。
窓の数を厳選して理想の住まいを
明るさや開放感、風通しを重視するあまり、
窓の数を増やしすぎると、
日々の暮らしで不便さを感じることがあります。
窓の設置を計画する際は、
「どの窓を、何の目的で使うのか」を具体的に考え、
必要な窓だけを厳選することをおすすめします。
適切な窓の数は、
暮らしやすさと快適性を両立する大切な要素です。
また、窓の数を抑えれば、
建築コストの削減にも繋がります。
「窓を厳選する」ことで、
長く快適に暮らせる住まいを手に入れてください。
シンプルノート熱田/一宮スタジオでは、
家づくりのプロがあなたの理想を叶える
プランをお手伝いします。
お気軽にご相談ください!
では、また。