日当たりが悪い土地でも快適に暮らせる住まいづくり
2024.10.28お金・設計・仕様
日当たりの良い南向きの土地は、
太陽の光がたっぷり入り、家全体が明るくなります。
そのため、南向きの土地は人気が高く、
購入を希望される方も多いでしょう。
一方で、北向きの土地は
「日当たりが悪そう」「家が暗くなってしまいそう」
といった懸念を抱く方も多く、
価格が割安であっても敬遠されがちです。
しかし、日当たりが悪いからといって
暗い家しか建てられないわけではありません。
設計の工夫次第で、日当たりに左右されず、
明るく快適な住まいを実現することが可能です。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
北向きの土地の特性と固定概念
北向きの土地とは、
道路が北側に面している土地のことを指します。
一般的に、道路側に駐車場を設け、
建物を南側に寄せて建てる配置が考えられるでしょう。
また、リビングを南側に配置し、大きな窓を設置する間取りが
多くの方にとって「当たり前」の家づくりかもしれません。
しかし、このような固定概念にとらわれた設計では、
隣家との距離が十分に取れず、
日光が遮られてしまうため、室内が暗くなりがちです。
さらに、東西にも隣家が建つような密集地では、
他の窓からも十分な光を取り入れるのが難しく、
結果として「暗い家」という印象を抱かせてしまいます。
また、視線を気にして
東西の窓にカーテンを閉めっぱなしにするケースも多く、
余計に暗さを感じることになりかねません。
このように「南側にリビングを配置する」という
従来の考え方に従うと、
北向きの土地で快適な住まいをつくるのは
難しくなってしまいます。
では、どうすれば日当たりに左右されない、
明るい住まいが実現できるのでしょうか?
北側にリビングを配置するという新たな発想
日当たりが悪い土地で快適な家づくりを行うために、
固定概念を少し変えて
「リビングを北側に配置する」
という選択肢を考えてみましょう。
この発想の転換によって、
リビングの南側に「光を取り込むためのスペース」を確保し、
家の中心に光を集めることが可能になります。
従来の「南側にリビングを置く」配置とは異なり、
北側にリビングを設けることで、
南側の中央に明るさを生み出す空間をつくり、
日光を家全体に広げることができるのです。
この設計のメリットは、
隣家からの距離を十分に取れるため、
南、東、西といったあらゆる方角からの
自然光が入りやすくなることにあります。
また、南側に作られた空間は、
外からの視線が遮られ、
プライバシーを保ちながらも
明るい光を取り込むことができるため、
住む人にとって居心地の良いスペースとなります。
反射光と直射光の組み合わせで一日中明るく
南側に光を取り込む空間を設けると、
直射光だけでなく、
外壁に反射した柔らかな間接光も
室内に届くようになります。
これにより、室内は一日中自然の光に包まれ、
電気に頼らずとも明るさを感じられる
快適な住環境が生まれます。
こうした工夫によって、
日中の時間帯においては、
リビングやダイニングを
自然光だけで明るく保つことができ、
光熱費の節約にもつながるでしょう。
プライバシーを守りつつ開放感を楽しむ設計
日当たりの悪い土地に家を建てる際の
最大の課題は、明るさを確保しつつ、
周囲からの視線も気にせず
リラックスできる空間をつくることです。
このため、家の中心に光を取り込むスペースを
設ける設計方法は、周囲の目を遮りながらも
自然光をたっぷり取り入れることができる、
非常に効果的な手段といえます。
さらに、視線を気にせず、
家の中から空や外の景色を楽しむことができ、
開放的な空間を実現できるため、
住む人にとってリラックスした時間を提供してくれます。
コストを抑えつつ理想の住まいを実現
このように、北向きや日当たりにこだわらず、
工夫次第で明るく快適な住まいが実現できるため、
割高な南向きの土地を選ぶ必要はありません。
むしろ、一般的に敬遠されがちな
日当たりの悪い土地は、比較的
価格も安く購入しやすいため、
土地にかかるコストを抑え、
その分を理想の家づくりに
充てることが可能になります。
土地の向きや条件に左右されずに
家づくりを進めることで、
敷地が持つ制約から解放され、
予算を最適化しながら
理想の住まいを手に入れられるのです。
日当たりが悪い土地をあえて選び、
固定概念にとらわれない設計を取り入れることで、
快適な住まいを実現することも可能なのです。
実際に日当たりの悪い土地に建つ家を
体感してみませんか?
「本当に日当たりが悪い土地でも明るい家が建つの?」
と半信半疑の方もいらっしゃるかもしれません。
ぜひ一度、私たちのモデルハウスをご覧ください。
東西南北すべての方角を隣家に囲まれた
「旗竿地」に建つモデルハウスであれば、
今回お伝えした内容をそのまま体感していただけます。
固定概念にとらわれない設計によって生まれる
快適な空間を、ぜひご自身の目で確かめてください。
では、また。