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50坪で十分なのに80坪の土地を選んだ場合:広すぎる土地のデメリットとは?

2024.10.11
お金・設計・仕様

家を建てる際、広い土地は魅力的ですよね。

しかし、実際に必要な広さを超えてしまうと

様々な問題が生じることがあります。

たとえば、「本当は50坪で十分なのに、80坪の土地を買ってしまった」というケース。

このような選択は、思わぬコストや手間を招きかねません。

今回は、広すぎる土地を購入してしまった際のデメリットを具体的に解説します。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

 

初期費用が大幅に増加

 

単純に、面積が広ければその分土地価格が

上がってしまうのはもちろんですが、

他の点でもコストが増えることは、

意外にも見落としがちな盲点かもしれません。

 

まず、外構費用が大きく変わります。

50坪の土地であれば最低限の庭や駐車場で済むところが

80坪の土地だと30坪分広いスペースに対して外構工事が必要になります。

まずここに、草抜きが面倒だからとコンクリートを打つとしたら、

75万円〜80万円もの費用が必要となります。

 

また土地が広くなった分、境界の距離も長くなります。

道路の接道長さを10mとした場合、

50坪の場合であれば、

周囲の境界の長さは約43mなのに対し、

80坪の場合は約63mとなります。

ちょっとおしゃれなフェンスにするとして、

それが1mあたり約25,000円必要だとしたら、

これだけで約50万円高くなってしまいます。

 

そして、これらを合わせると、

145万円〜150万円も外構費用が

高くなってしまうことになるわけです。

 

 

維持費の負担が増加

 

広い土地は固定資産税などの

維持費も比例して高くなります。

 

200㎡(=約60坪)までは、

課税標準が6分の1になるものの、

それを超える部分は、

課税標準が3分の1となるため、

仮に、課税標準価格が1坪あたり15万円だとしたら、

50坪の場合は、15万円÷6×50×1.4%=17,500円なのに対し、

80坪になると、15÷6×60×1.4%=21,000円

15÷3×20×1.4%=14,000円

21,000円+14,000円=37,000円となり、

今後ずっと毎年20,000円弱の支出が増加することになり、

長期的には大きな負担になります。

 

さらに、庭や駐車場などのメンテナンスも無視できません。

広い土地を持つと、芝生や植栽の手入れ、

駐車場の清掃などに時間と労力が必要です。

特に働き盛りの忙しい20~30代にとっては、

日常的に管理を続けることが難しいかもしれません。

広い庭を持つ喜びも、管理が行き届かなくなると

負担に感じることが増えるでしょう。

 

 

最適な選択をするために

 

家づくりにおいては、広い土地は必ずしも

必須条件ではありません。

家族の人数やライフスタイル、そして将来的な計画をよく考えた上で、

無駄のない広さを選ぶことが重要です。

 

「本当は50坪で十分なのに、80坪もの土地を買ってしまった」と

後悔しないためにも、家を建てる前にしっかりと

土地の使い方や予算を見極めることが大切です。

広い土地に夢を抱くのは自然なことですが、

土地は家に合わせた「適度な」広さで買うことをオススメしています。

 

そのためには、どんな家を建てたいのかが明確になっていない状態で、

土地を探すことがないようにしなければいけません。

また、資金計画によって自分自身の

適正な土地予算が明確になっていない状態で、

土地を探すことがないようにしなければいけません。

 

具体的な手順としては、まず資金計画から始め

家づくり全体にかけられる予算を出した上で、

土地、家、庭それぞれに予算を配分していきます。

 

そして、その土地予算の中で、

土地探しをするわけですが、

前提条件として、算出した家の予算の中で、

どんな家が建てられるのかを必ず、ある程度把握してください。

あなたが絶対に妥協したくないことが何なのか?

その場合、その予算内で、どれくらいの大きさの家を

建てることが出来るのか?ということを把握してください。

 

 

 

まとめ

 

家を建てる際、広い土地を選ぶことは大きな魅力ですが、

広すぎる土地を購入すると、初期費用や維持費、

メンテナンスの負担が大幅に増える可能性があります。

 

適切な広さの土地を選び、無駄な出費を抑えながら

理想の家を建てることが、家づくりの成功の秘訣です。

「予算」と「どんな家にしたいか」を明確にした上で

ちょうどいい広さの土地探しをするためにも、

まずはパートナーとなる住宅のプロに相談してみてくださいね。

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では、また。

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