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長期優良住宅の本当の意味

2018.9.28
お金・設計・仕様

家づくりを考え始めて

色々と調べ始めると、

普段馴染みのない基準値や

制度や用語がポンポンと出てきたりしませんか?

 

それぞれに用途や目的があって

もう、何がなんだかサッパリ分からない~って方も

いらっしゃるかもしれません。

こんにちは。三協建設 堀内です。

 

今日はそんな用語の中で

比較的浸透しているのではないかな?という

「長期優良住宅」についてちょっとお伝えしたいと思います。

 

「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が

施行されたのは平成21年のことですから、

家づくりについて調べていなくても、

なんか聞いたことある~という方も多いと思います。

 

「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、

「いいものを作って、きちんと手入れをして

長く大切に使う」ストック活用型の社会への

転換を目的として、長期にわたり住み続けられるための

措置が講じられた優良な住宅を普及させるために

制定された法律ですね。

 

さて、問題は

ここで思考がストップしてしまっている人が

とても多い・・・ということです。

 

ん?どういうこと?

「長期優良住宅」っていうラベルが貼られた家は

優良なんでしょ?

「長期優良住宅」の家はいい家ってことなんでしょ?

「長期優良住宅」なら長持ちするんでしょ?

 

制度の概要を引用しますよ~。

 

『長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が

その構造及び設備に講じられた優良な住宅のことです。

長期優良住宅の建築および維持保全の計画を作成して

所管行政庁に申請することで、基準に適合する場合には認定を受けることができます。』

 

維持保全の計画を作成して・・・

つまり、建てた後に定期的にメンテナンスをしていくことを

前提とした制度なんです。

 

例えば、劣化対策として、

『住宅の構造躯体が数世代にわたって使用できるよう、

通常の維持管理条件下で少なくとも100年程度使い続けられるような

構造躯体点検のための床下空間や点検口なども設置する。』

点検できるように準備がしてあるんです。

 

また、維持管理・更新の容易性として、

『構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備の維持管理

(清掃・点検・補修・更新)を容易に行えるようにする。』

補修したり、取り替えたりすることが前提です。

 

維持保全計画として、

『将来を見据えて定期的な点検・補修に関する計画を策定する。』

立てた計画に沿って、定期的に点検・補修をすることになっているのです。

 

「長期優良住宅」というラベルやバッジがついている家が

長持ちするワケではないんです。

そのバッジを示したが、大切なんです。

住み始めた後、どんな点検・メンテナンスを

行っていくのか?が大切なんです。

 

あくまでも、その下準備ができている家だよという

印でしかないんです。

 

「〇〇っていう認定がついているから安心」

で、思考をストップさせないでください。

 

「〇〇っていう認定は、どんな背景から制定されたもので、

どんな意味があるものなのか?」

ラベルに惑わされないで

そこまで、よ~く考えてみてください。

 

そこまで分からないし、難しいし・・・

って思われますよね?

 

だから、どんどん住宅会社の担当者に

質問してみてください。

質問した内容だけでなく、プラスアルファの答えを

持っているのがプロフェッショナルです。

 

もちろん私も。

「賢い家づくり勉強会~仕様編~」で詳しくお伝えしております。

また、個別相談会も実施中ですので、お気軽にお問い合わせくださいね。

では、また。

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