シンプルな暮らしを叶える「引き算のデザイン」とは？
2024.10.4お金・設計・仕様
「家づくり＝足し算」という考え方が一般的ですが、
実際にはシンプルで美しい家を作るには、
無駄を削ぎ落とす『引き算のデザイン』が鍵になります。
このデザインの考え方は、単に見た目の美しさだけでなく、
居住性や機能性、さらには経済性も兼ね備えた
理想的な住まいを実現します。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
例えば、家の設計において
「枠のない窓やドア」を取り入れることで、
部屋全体がすっきりと広々と感じられるようになります。
こちらはリクシルさんのドアのカタログから画像をお借りしております。
右の写真と左の写真では使うドアのサイズが違うのと、
ドアの枠があるかないかという違いがあるのですが、
見た感じの印象がまったく違うように思われませんか？
天井とドアの高さを合わせた方は、
天井とドアの間に余分な壁がない分、視線が上に向くため、
そうでない方よりも空間が広く見えるし、
実際、光の拡散効果も高くなります。
また、写真では分かりにくいですが、
ドアの枠がない分、余分な凸凹がなくなり、
直線的でスッキリした空間になります。
ドア枠がないことにより、ドア枠にホコリもたまりません。
そしてドアと同じように、
窓から窓枠をなくすようにすれば、
同じような視覚効果が得られるし、
同時に、ホコリが溜まる場所を減らすことも出来ます。
従来の窓枠やドア枠は、意外と視覚的なノイズになりがちです。
しかし、これらの枠をなくすと、壁と窓が一体化し、
部屋に一体感と広がりをもたらします。
シンプルな設計が、視覚的にも心地よい住まいを作り上げるのです。
引き算の設計がもたらすメリット
シンプルで美しい家を実現するだけでなく、
「引き算のデザイン」には多くのメリットがあります。
まず、先に述べたように不要な装飾を削ぎ落とすことで、
掃除やメンテナンスが簡単になります。
窓枠がないことでホコリが溜まりにくくなり、
掃除の手間が省けるといった点ですね。
また、シンプルなデザインは耐久性にも優れ、
長期間美しさを保つことができます。
さらに、例えば「階段をなくした平屋の設計」は、
耐震性が高く、生活導線もスムーズになります。
階段を登り降りする必要がないため、
年齢を重ねても快適に暮らすことができますし、
平屋の設計は冷暖房の効率も向上させます。
家全体のエネルギー効率を高めることで、
光熱費の節約にも繋がるのです。
また、廊下を極力減らす設計は、
空間を有効に使うだけでなく、
家全体の風通しや光の入り方を工夫することができます。
自然光を取り入れることで、日中の照明を抑え、
エネルギーコストの削減にも貢献します。
シンプルなデザインの家は、
こうした実用性も兼ね備えているのです。
プライバシーと防犯性を両立する設計
家づくりにおいて、プライバシーと防犯性は大切な要素です。
「引き算のデザイン」を活かした設計では、
視覚的にすっきりとした空間を保ちながらも、
外からの視線を効果的に遮ることができます。
例えば、外から家の中が見えにくい配置にすることで、
カーテンを必要としない設計が可能になります。
カーテンの購入や手入れのコストを省き、
さらにインテリアをシンプルに保つことができる点も大きな魅力です。
このように、シンプルな外観とインテリアが融合した家は、
ただ美しいだけでなく、住む人のプライバシーをしっかり守りながら、
快適な住環境を提供します。
また、防犯性の向上にもつながり、特に子育て世帯にとって、
安心して住める空間を作り上げることができるのです。
シンプルな家がもたらす心地よい暮らし
無駄を省いたシンプルな空間は、
心地よい暮らしを実現します。
広々とした部屋、整理整頓されたインテリア、
そして適度な光と風通し。
このような環境は、忙しい現代人にとって心の安らぎをもたらします。
仕事や生活のストレスを軽減し、
リラックスできる空間を作ることで、生活の質が向上します。
また、シンプルな住まいは、
自分らしいライフスタイルを実現するための余白を作ります。
余計な物が少ないことで、
必要なものや大切なものにフォーカスすることができ、
より豊かな生活を送ることができます。
ミニマルライフを目指す方にとっても、
シンプルな家づくりは、まさに理想的な選択肢です。
このように、無駄を削ぎ落とした「引き算のデザイン」は、
シンプルライフを追求する若い世代にとって、
理想的な家づくりの方法です。
視覚的な美しさだけでなく、実用性や経済性、
そして心地よい暮らしを提供するシンプルな設計は、
今後ますます注目されるでしょう。
シンプルで機能的な暮らしを実現するために、
「引き算のデザイン」を実現したシンプルノートの家を
ぜひ、一度ご覧になってみてください！
では、また。
