なぜなのか?を考える力
2018.10.1お金・設計・仕様
【家づくりを考える上で必ず
「それは生涯において言えることなのか?」「何故なのか?」
と、いう問いかけを忘れないでいただきたいと考えています。】
弊社ウェブサイトには、こう書かせていただいております。
こんにちは。三協建設 堀内です。
人間の脳にはRASと呼ばれる機能があるそうです。
人間の脳は、普段の生活において、
脳が必要だと思う情報だけをピックアップしているそうです。
つまり、あなたの脳が必要だと思わなかった情報は
見えているのに、見えなくなっちゃってるってコトですね。
この見えなくなっちゃってる情報のことを
スコトーマ(心理的盲点)というそうです。
先入観によって、「当たり前」と思い込んでいるもの、
「常識」だと思っているものなどに縛られると、
自分の信じることと矛盾するものに対して
知らず知らずのうちに盲点をつくるわけです。
家づくりにおいても、その他のことにおいても
あなたが「当たり前」だと思っていること、
それが一般的に「常識」だと思っていること、
本当にそれが「当たり前」で「常識」なのでしょうか。
例えば、家を建てるなら、南側に道路がある
日当たりのいい土地で・・・とか、
南側に面した開放的な明るいリビングには、
大きな窓を・・・とか。
実際に、街中に建てられている家の
南側のリビングを閉ざしているカーテンやシャッターも、
見えているハズなのに、印象に残らず、
展示場やモデルハウスのイメージばかりが
印象に残っていたりしませんか?
そこに注目していないから、本当は見えているのに
見えなくなっちゃっているのかもしれませんね。
例えば、家を建てるなら、2階建てで
2階には、夫婦の寝室と子ども部屋が一人に一部屋あって・・・とか。
子ども部屋はもちろん小さいより大きい方がいいよね・・・とか。
あなたが基準にしている
「当たり前」や「常識」はもしかしたら、
あなたのお父さんやお母さんから
影響を受けているのかもしれません。
あなたのお父さんやお母さんが
あなたのために「よかれ」と思ってしてくれた
あれやこれや。
親が自分にしてくれたのと同じようなことを
自分の子どもにしてあげたい・・・・という気持ちも
分かります。
でも、ちょっと待って。
あなたのお父さん・お母さんの時代背景と
これからのあなたが生きていく時代背景は
同じでしょうか?
時代は低金利、
銀行に預けておいたら利息で増えていた頃は夢のよう。
年功序列で給与が右肩上がりに上がっていたのはもう昔の話。
終身雇用っていうワードもなんだか懐かしく思えるこの頃。
バブルという時代を知らない世代が
好景気を生きてきた世代と同じような
生涯設計ができるのでしょうか?
私たちが年金を受給する頃には、
受給開始年齢は何歳ぐらいになっているんだろう。
そのころの物価はどうなっているんだろう。
それに、子どもであるあなたが巣立った後の
その子ども部屋は、今はどうなっていますか?
空き部屋になっていませんか?
もしくは荷物置き場になっていませんか?
「一般的にそうだから」
「親からこうだと言われたから」
あなたが「当たり前」と思っていることの陰に
盲点はありませんか?
「それは生涯において言えることなのか?」「何故なのか?」
と、いう問いかけは
あなたが先入観によって、「当たり前」と思い込んでいるものの
陰に隠れている、見えているのに見えないものに
注目するのにとても有効だと思うのですが、
いかがでしょうか。
では、また。