散らかりにくい家のつくりかた
2024.4.22お金・設計・仕様
新しい家では、散らかることなく
スッキリと片づけたい!
そんな思いで家を建てても、
多くのご家庭のリビングダイニングキッチンが、
半年もしない間に、
たくさんのモノでごった返してしまうようになるのが現実です。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
確かに、リビングダイニングキッチンは、
家族みんながほとんどの時間を過ごす場所であるため、
“いつもキレイに片付いている”なんてことは、
普通に考えると、あり得ないことかもしれません。
でも、できるだけスッキリとキレイに保ちたいという願いは、
家を建てる誰もが共通してお持ちなのではないでしょうか。
もちろんそのためには、
掃除・片付けをこまめにする
必要があるのかもしれませんが、
その状態を継続して保ちやすくするためには、
そもそも散らかりやすくなってしまう原因を、
間取りで解決することが必要不可欠です。
では、そもそも家が
散らかりやすくなってしまう原因とは
一体何なのでしょうか?
原因その1【プライベートルームが全て2階にあるから】
一般的に家は、
“1階がパブリックスペース”
“2階がプライベートスペース”
であることを前提として間取りがつくられますので
寝室も子どもたちの部屋も全て、
2階につくられることになります。
とはいえ、家を建ててすぐのうちは
まだ小さな子どもたちは
おそらく自分たちの部屋を活用する機会は
少ないかもしれませんね。
自分の荷物を、わざわざ階段を上って
自分の部屋まで片付けに行くこと・・
荷物を取りに行くこと・・
実際のところ、面倒くさい!というのが本音かもしれません。
そうなると自然といつも使うものは
長い時間を過ごす場所の近くに置くようになります。
つまり、リビング付近に
どんどんモノが増えていくというわけですね。
子どもだけに限らず、大人も
脱いだ服やいつも着る服を
わざわざ2階の自分の部屋まで
持って行ったり、取りに行ったりするのって、
面倒くさいですよね。
その結果、ダイニングチェアーやソファーには、
いつも着る服が掛けられていたり
脱ぎっぱなしで放置されていたり
という状態になってしまいがちです。
【原因その2:収納のつくり方が悪いから】
そして、2つ目の原因が、収納のつくり方です。
例えば、一般的な総2階建ての家は
2階にスペースが余りがちなので、
1階でつくれない分の収納を、
2階のスペースで補おうとします。
家全体でみると収納量が確保されていたとしても
長い時間を過ごすことになる1階に
収納がなかったり、収納が少ないと、
ちょっと使い勝手が悪かったりします。
また、色々な場所に分散してたくさん収納をつくるのも、
あちこちに分散してしまうと、モノの管理がしにくく、
どこに何を置いたか分からなくなってしまうため、
モノが行方不明になりやすくなります。
すると、行方不明になってしまったモノを
また購入することで無駄な出費が増えるし、
その上、モノがどんどん増えていくことで、
さらなる収納不足を招く原因にもなってしまうからです。
さらに奥行きが深い収納にも注意が必要です。
奥行きが深い収納は、
手前のスペースが全てデッドスペースになってしまうため、
見た目ほど収納することが出来ないからです。
また、そのデッドスペースにモノを置いてしまうと、
奥に置いてあるモノが分からなくなったり
忘れてしまうため、
さらにモノが増えてしまい、
結果、さらなる収納不足を招く
原因になってしまうからです。
①1階の収納が少ない分を2階につくる
②色々な場所に分散して収納をつくる
③奥行きの深い収納をつくる
もちろん、そこに収納するものが決まっている場合や
そこに収納が必要であるという明確な理由があれば別ですが
なんとなく収納は多い方がいいだろう・・・という理由だけで
この3つを収納をつくる際に行うと、
逆に使いづらい収納となってしまう可能性が高くなります。
散らかった部屋を片付けることは
小さなことかもしれませんが、積み重なると
大きな負担となってきます。
家を建てた後の家事の負担を少しでも減らすためにも
間取りの段階でこの
「家が散らかりやすくなってしまう2つの原因」に
ご注意いただければと思います。
きっと、あなたの片付けや掃除の手間を
大幅に楽にしてくれるはずですから。
では、また。