家づくりにも必要な2つの視点
2024.1.22お金・設計・仕様
家づくりをしていくなかで
予算のこと、土地のこと、家のこと・・と
数多くの意思決定が必要となります。
意思決定で大切なことが
出来るだけ合理的で冷静な判断をすることですよね。
つまり勢いやその時の感情に任せて
意思決定をするのではなく、
常に自分の感情と一定の距離感を
持つことが大事だということです。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
今回は家づくりの知識の話ではなく、
マインド的なお話になります。
大きな意思決定をする時に
意識するとよいことを2つお伝えしたいと思います。
その1「時間の切り替え」
まずやっていただきたいことが
「10-10-10分析」です。
その決断について
10分後にどう感じるのか?
10ヶ月後にどう感じるのか?
そして10年後にどう感じるのか?
という3つの時間枠で考えるということです。
理由は、3つの時間枠で考えることによって
現時点の自分の意思決定と
一定の距離を置くことが出来るからです。
現在の感情がどんなに激しく強烈だとしても、
未来はあいまいに感じられることから、
現在と未来に食い違いがあると、
ついつい現在を重視し過ぎる傾向があるようなので、
この視点はそれを補正するために
欠かせないのではないでしょうか。
実際のシーンで考えてみると、
例えば間取りを考える時というのは、
現在の暮らしの問題を解決することに
フォーカスしてしまいがちです。
しかし、10年も経てば子どもたちも成長し、
もしかしたら暮らし方や使い方が
今とは違っているかもしれませんよね。
また、予算についても、
子どもが小さいうちは、
子どもにかかるお金がまだ少なくてすみます。
現在にフォーカスし過ぎると、
安易に予算をアップさせてしまいがちになるのですが、
10年後は確実に子どもにかかるお金も増えるし、
食費や旅費などの負担も大きくなるため、
それでも大丈夫なのか?考えておくことも大切です。
さらにそのすぐ先には大学への進学だって控えていますから。
予算、土地、家という
全ての家づくりの意思決定において、
この分析を取り入れることをおススメします。
とりわけ10年後が家づくりでは大事なポイントかと思います。
その2「視点の切り替え」
続いてやっていただきたいことが、
「親友が同じような状況にいるとしたらなんとアドバイスするか?」
という客観的な見方です。
人は自分自身のことはよく分からなくても、
他人のこととなれば細かなところまでよく見えるし、
色々と分かったりするものですよね。
自分のこととなれば、
一時的な感情に振り回されてしまうのが、
それが、他人事となると
その一時的な感情を
脇に置いておくことが出来るから不思議なものです。
結果、その決断において
最重要項目だけを自然と優先することが出来、
合理的で冷静な判断が出来るということのようです。
予算面に関しては、
この俯瞰的な見方が特に大切になってきそうですよね。
というわけで、これから家づくりをされる方は、
ぜひとも、この2つの視点を持ちながら
家づくりを進めていただければと思います。
焦らず、盲目的にならず、俯瞰的な見方によって
合理的で正しい決断を行なっていただければと思います。
では、また。