なにかを「選ぶ」ということ
2023.11.27お金・設計・仕様
SNSも普及し、情報量が格段に増えた現在は
家づくりに関する情報も簡単にたくさん手に入ります。
数ある情報を見比べていくと、
より良いものの方が欲しくなりますし、
便利そうな機能を知れば、それも欲しくなるものですよね。
こんにちは。三協建設 堀内です。
さらに、年々技術は進化を続けており
家の性能自体もどんどん上がっていっております。
それに加え、材料費や工事費の上昇により
家の値段というものは、十数年前と比べて高くなっています。
もちろん、高くなった家の値段に伴って、
これからの収入も増えていけば問題ないかもしれませんが、
低迷する景気、社会保障制度の負担増など、
逆に可処分所得は減少していくような状況です。
限られた予算の中で、
家のコストをいかに抑えるのか？という視点から考えると、
よいと思ったものを全て取り入れるのではなく、
その中から本当にあなたにとって必要なものだけを
『選ぶ』という作業が重要になってきます。
『選ぶ』と、言っても
どれも良さそうだし、
せっかくだから欲しいものばかりなのに
どうやって選んだらよいか、分からないという方も
いらっしゃることでしょう。
そんなときは、一つ一つに対して、
「誰かがそう言っていたから」ではなく
「私がこうしたいから」と言い換えて
違和感がないか？を確認してみてください。
どんな要望でもいいのですが、
✓雑誌やSNSで見かけて便利そうだったから
✓つくっている家が多いからきっと便利だろうから
✓××さんが、おすすめしていたから
では、なく
✓私は〇〇だから、これを選ぶ
✓これを選ぶデメリットは△△があるけれど、私は〇〇を優先させる
など、より具体的な理由を
「私は」と、自分事として認識できる主語をつけて答えてくださいね。
家づくりは、あなた自身が全てに理由を持つことが大切です。
たくさんの商品や、情報は、もしかしたら
それ自体はとても良いものなのかもしれません。
しかし、情報が増えれば増えるほど、
『選ぶ』作業の難易度は上がっていきます。
それは、たとえ収納スペースの扉1枚に至っても言えることです。
「私は、なぜそれが必要なのか？」という理由を
常に自問自答していくと
たくさんの情報を発信する側の軸に振り回されることなく
あなた自身の軸を持って『選ぶ』ことが
だんだんとできるようになっていくことでしょう。
何かを『選ぶ』ということは、何かを『選ばない』ということです。
いつも、それは表裏一体となっています。
あとから『選ばなかった』方の選択肢を、後悔しないためにも
『選ばない』ことについても、あなた自身が自覚をするようにしてみてください。
そういわれても、全部よく見えてしまって、
自分が何を選びたいのか迷子になってしまう・・
そんな方には、『住宅計画ファイル』で
まず希望を全て書き出すことをおススメしています。
ご一緒に、要望の整理のお手伝いをさせて頂きますので、
お気軽にお知らせくださいね。
では、また。
