中庭の外壁の解説
2023.8.21お金・設計・仕様
9/2(土)9/3(日)に開催の
シンプルノートの平屋のお家の完成見学会。
今日は、この物件の中庭部分の外壁について
解説してみたいと思います。
こんにちは。三協建設 堀内です。
こちらのお家の中庭の外壁はラップサイディングとなっています。
ラップサイディングとは、幅の細い板を
1枚1枚ていねいに重ね張りして仕上げる工法です。
「鎧張り」「下見板」「横羽目」などとも呼ばれ、木造の伝統建築に見ることができます。
重ね張りされた板に光が当たることで影が⽣まれるので
天候や光の加減によって全く異なる表情を⾒せます。
陰影による表情はとても豊かです。
流⾏に左右されることなく、いつまでも飽きない仕上がりになることから
古くから脈々と受け継がれてきた工法なのでしょうね!
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施工の際は、照明器具や電源などの設置位置が
板の平らな部分にくるように、調整が必要となります。
現場監督のカッシーと、職人さんが
良い仕事で仕上げてくれていますね!
さて、こちらのお家、お施主様は当初は外壁全てにこの
ラップサイディングをご希望されていたのですが、
その分、コストもUPしてしまいます。
ご検討にご検討を重ねられた結果、
中庭の壁面のみにラップサイディングを採用することになりました。
その経緯は、下記の動画の中でお話してくださっています。
見栄えする外壁の仕上げ方法ですので、
どこか一か所に取り入れるという場合は、玄関周りなど
外部の視線が集まる場所を選ぶ場合が多いように思いますが、
他人の視線ではなく、自分たちが心地良く感じる場所に・・という
まさにご自身の価値観を大切にされた、
固定観念にとらわれない、自分軸での素晴らしいご決断だったと思います。
(大工さんも驚いていましたが、理由を聞いて納得されていましたね。)
何かを決める時には、
✓なぜこれを選んだのか?
✓それは、コストをかけてでも、叶えたい要望なのか?
✓それは、生涯において、言えることなのか?
これらが、ご自身で自信を持って答えられるかどうかが
後悔のない家づくりにおいて、とても重要なことだと感じています。
一つ一つの選択に全て、理由がある。
そんな実際のお家をご覧いただける、完成見学会の
この機会にぜひ、ご覧いただければと思います。
では、また。