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南向きの土地のデメリット

2023.7.10
お金・設計・仕様

きっとあなたが土地を買おうとしたら、

日当たりが良い土地にしたいとお考えになると思います。

そして、その代名詞である南向きの土地を中心に

土地選びをするのではないでしょうか。

 

確かに、南向きの土地は土地全体に日陰が出来ないため、

そうではない土地に比べると抜群の日当たりとなるのですが、

一方で、大きなデメリットが2つあることも知っておく必要があります。

 

では、そのデメリットとは一体どんなことなのでしょうか?

言われてみると「当たり前」と思われるようなことなのですが、

案外、失念しがちだったりします。

ぜひ、この機会に覚えておいていただけたらと思います。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

デメリットその1:高い・高い・高い・高い

 

なぜ「高い」という言葉を4つも並べたのかというと、

土地・家・外構・借り入れ、

この4つが全て最も割高になるのがこの南向きの土地だからです。

 

1つ1つ紐解いていきましょう。

まずは土地からです。

 

これは誰でも分かることですよね?

あなたが良いと思っているものは、

他のみんなも良いと思っているから。

あなたが欲しいと思っているものは、

他のみんなも欲しいと思っているからですね。

 

つまり、供給よりも需要が上回ると予想される商品には、

自然と高い価格が設定されるというわけです。

かつ、他にも欲しい人はいくらでもいるので、

値引きも期待できないことでしょう。

 

では、続いて家と外構について。

家と外構が割高になる理由は、

南向きの土地に建つ家をご覧いただくと一目瞭然です。

 

南向きの土地に建つ家は、

基本的に外から丸見えになってしまうため、

プライバシーを確保するための工事が必要不可欠となります。

 

例えば、リビングの延長線には

ウッドデッキをつくりたくなるところですが、

外から丸見えのままのデッキでは、

落ち着いてバーベキューも出来なければ、

のんびりとリクライニングチェアに座って

日向ぼっこも出来ないですよね?

 

それゆえデッキの周りに目隠しをつくるか、

あるいは敷地の塀を高くするか、

あるいは木を植えないといけなくなり、

それらに余分なコストがかかることになります。

 

また、南向きの土地に建つ家は、

間取りが一目で分かるため、

防犯にも配慮する必要があり、

住む地域によってはセキュリティ会社に

お願いすることも検討する必要があるかもしれません。

となると、数十万円余分な工事費用とその維持費用がかかります。

 

さらに、南向きの土地では、

南面に設置する大きな窓の数も最も多くなりやすいため、

シャッター代もかかりますね。

南向きの土地は台風の直風を受けやすいですし、

万が一、物が飛んできたときにも当たる可能性が高くなるため

シャッターで防御したくなりますよね。

 

こういった理由により、家や外構にも余分な工事が必要となり、

土地に加えて家や外構まで高くなりやすいのですが、

この結果として、高くなるのが銀行からの借り入れというわけですね。

 

デメリットその2:カーテンが開けられない

 

そして、もう1つのデメリットが

ずっとカーテンが開けられないことです。

南側の道路から家の中が丸見えになるため、

レースのカーテンどころか遮光カーテンまで

ずっと閉めておかないといけない・・・という状況もあり得ます。

 

この場合、家の中は朝からずっと薄暗い状態になってしまいます。

一番メインの窓から光を採り込むことが出来なくなるからです。

 

結果、朝からずっと照明なしでは過ごせなくなってしまいます。

これもまた南向きであるがゆえに起こりやすいことなんですよね。

 

以上の2つの理由を見ると、

南向きの土地にこだわる必要はないように思いませんか?

 

もちろん、南向き同様にその他の土地にも、

必ずメリットとデメリットの両方が存在するわけですが。

 

では、土地選びで重要な視点とはなんでしょうか?

それは、その土地で考えられる

デメリットまで先回りして考えられるかどうかです。

南向きの土地の場合、

プライバシー問題と明るさ問題、

そしてなによりコスト問題ですね。

 

本当に住みやすい家をつくるためには、

そういった点まで考慮しながら土地を選び、

その土地に合わせて間取りを考えなければいけないですし、

その家をあなたの予算の範囲内で

作り上げることがなにより重要なことです。

 

土地選びは自分たちだけでするのではなく、

必ず建築のプロである住宅会社と一緒にしてもらえたらと思います。

 

土地選びに失敗しないためには、

あなたが土地に掛けられる予算と、

どれくらいの広さの土地が必要なのかと、

あなたが建てたい家の実現のためには、

どんな土地が理想的なのかを知っておくことが必要不可欠ですから。

 

では、また。

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