あえて日当たりの良い南向きの土地を選ばない理由
2023.3.24お金・設計・仕様
家の間取りは、要望だけでつくるものではなく、
その土地がどんな環境であるかに大きな影響を受けます。
本当に暮らしやすい家をつくるためには、
周囲の状況は、切っても切り離せないものだからです。
こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。
例えば、弊社モデルハウスが建っている土地は
この図の中のC区画です。
こういった区画の売地では
道路に接する出⼊⼝部分が
細い通路状の敷地になっていて、
その奥に家の敷地があるB・C区画は
旗竿地と呼ばれ、
道路に面した区画に比べると人気がなく
売れ残りやすい傾向があります。
結果、学校までの距離や環境は全く同じであるのに、
周りの土地よりも安く土地を買うことが出来ました。
つまり、住宅ローンにかかる金利も含めると
大幅な予算がカット出来たということになります。
とはいえ、Cの土地で家を建てるとなると
誰もが頭によぎることは、
「日が当たらないんじゃないか?」
ということではないでしょうか。
事実、周りを全て家に囲まれているわけですから。
✓どんな土地でも家の中に光は届けられる
これは、リビングの写真ですが、
窓から太陽の光がたっぷりと射し込んできています。
たとえ、真南にそれほど距離を空けずして、
家が建っているとしても、です。
この秘密は設計にあります。
Cの土地で家を建てる場合、
リビングを敷地の一番南に配置しても、
リビングに充分な光を届けることは出来ません。
また、南からの採光が難しいからと、
東に大きな窓をつくってしまうと、
隣のお家から、家の中が丸見えになってしまうため、
結局カーテンを閉じた状態の
薄暗い家になってしまいます。
それゆえ、リビングの位置を工夫することによって、
明るさとプライバシーの確保を、
同時に実現したというわけです。
中庭から太陽が差し込むこのリビングは
南に建っているお家から、
距離を開けてつくっていますので、
太陽高度が低くなる冬でも、
南からの光をリビングの中に
採り込みやすくなっています。
このように、土地が持つ環境に合わせて、
間取りをつくるようにすれば、
明るく、プライバシーが担保された
とても住み心地が良い住まいを、
どんな土地でもつくることが出来ます。
ということで、間取りを含めた家づくりは、
土地の環境に最も左右されるということを
覚えておいていただければと思います。
そして、あなたが持つ要望が、
どんな土地でも常にベストではない、
ということも、合わせて覚えておいていただければと思います。
では、また。
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