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土地の向きによるメリットとデメリット【西向き編】

2023.2.27
お金・設計・仕様

一般的には「南向きの土地」が一番良いと言われていますが、

この南向きの土地にもデメリットは存在します。

 

また、逆に南向き以外の土地は、デメリットが強調されがちですが、

北、東、西、それぞれに、その土地ならでは、のメリットも存在します。

 

ですので、それぞれの土地のメリットとデメリットについて

考えていきたいと思います。

こんにちは。シンプルノート熱田/一宮スタジオ 堀内です。

前回、東向きの土地について

メリットとデメリットを踏まえながら

お伝えさせていただきましたが、

引き続き今回は、西向きの土地について、

お伝えしていきたいと思います。

 

まず、西向きの土地のメリットと考えられていることが、

『居住スペースを全て南に配置出来る』ということです。

東向きの土地と全く同じですね。

 

しかし、東向きの土地同様に、

全ての部屋を南に配置した場合、

2階はまだしも、1階の南の窓から見える景色は、

南に建っている家の裏側となります。

 

つまり、南側に建っている家の裏側にある、

給湯器やエアコンの室外機置き場、

もしかしたら家の裏側ということで

ゴミ置き場となっていることもある場所を

眺めて過ごすことになるというわけです。

 

あるいは、それを避けるために、

リビングの窓のカーテンを常時閉めておくか、

余分なコストをかけ、目隠しや植栽などをつくり

窓から見える景色に隣家の裏側が見えるのを

防がざるをえなくなるというわけです。

 

また、西向きの土地は、

午後からの日当たりが良さそうに思いますが、

その恩恵を受けるために、

西面に大きな窓をつくってしまうと、

厳しい西日をずっと浴び続けることになります。

 

となると、夏場、家の中が暑くなりやすく、

結果、光熱費がかさんでしまうことになります。

 

厳しい紫外線を浴び続けることによって、

床材や家具やカーテンなども焼けてしまいますしね・・・

 

そして、それを防ぐために、結局ずっと

カーテンを閉めっぱなしにせざるを得なくなってしまいます。

東向きの土地と同じように、

周りの人の目も気になるわけですしね・・・

 

結果、家の中が薄暗くなり、

日中ずっと照明が必要な家になってしまうというわけです。

 

さらに、西向きの土地は東向き土地同様に、

隣家が近くに建っているにもかかわらず、

一番南にリビングを配置しようとすれば、

光がほとんど入ってこなくなってしまいます。

 

結果、西からの光も南からの光も

充分に採り込むことが出来ない

家になってしまうというわけです。

東に家が建っている場合、

午前中も光が採りにくいわけですしね。

 

大切なことは、

周囲から丸見えにならないようにしつつ、

家全体が明るくなるように、

どのように採光を確保するのか?ということです。

つまり『プライバシーと明るさを両立させる』

というわけですね。

 

そしてそのためには、

接道面である西の窓を最小限にしながらも、

リビング・ダイニング・キッチンはもちろん、

洗面脱衣室や寝室・子供部屋が明るくなるように

窓をつくることが出来るよう

間取りを考えなければいけないわけですが、

これを実現するためには、

以下のすべてを頭の中から

リセットしていただく必要があります。

 

・居住スペースは全て南に配置する

・日影には家を建てない

・子ども部屋は2階につくる

・水回りは基本的に北に配置する

・階段は日当たりが良い南にはつくらない

 

多くの方がこの5つを前提として

家づくりをしてしまうのですが、

実は、これらは住みにくい家をつくる大きな原因となるため、

まずは、これらの固定概念を

頭の中から一旦取り除いていただくことが大切です。

 

そして、それが出来れば、

間取りの選択肢が一気に増えるし、

土地選びもずいぶんと自由度が増します。

土地選びの自由度が増す理由は、

この固定概念さえなくなれば、

土地の日当たりの良し悪しに関係なく

どんな土地でも光が差し込む

明るくカラッとした家を建てることが出来るからです。

 

ということで、

西向きの土地でも、間取り次第で

明るくて住みやすい家にすることが出来るので、

西向きのネガティブなイメージを一旦フラットにした上で

土地選びをしていただければと思います。

 

では、また。

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